マンションの網戸交換について、費用相場・DIY交換する方法など
マンションでの網戸交換をお考えへの方へ
網戸は風通しや虫よけに欠かせない存在です。
しかし、長年使用していると劣化から破れやほつれが生じたり、破損したりして、交換・張り替えが必要になることがあります。
マンションで網戸の交換や張り替えを行うのは、業者に依頼するだけでなく自分で行うこともできます。
このページでは、マンションの網戸交換・張り替えについて詳しく解説いたします。
網戸交換にかかるおおよその費用、賃貸マンションでは誰が網戸交換にかかる費用を負担するのか、網戸交換業者の選定ポイント、自分で網戸を張り替える方法などについて紹介していますので、ぜひ参考にしてみてください。
マンションで網戸を交換するタイミングとは
網戸の耐用年数は、5~10年と言われています。
網戸用ネットの種類や使用環境などの条件によって交換時期が大きく変わるため一概には言えませんが、網戸を新規で設置、または前回の張り替えから5~10年が経過したら、網戸のネット交換を検討するタイミングであると言えるでしょう。
ただし、網戸ネットに破れやホツレがなく、基本的な機能である虫の侵入を防止するだけでよいのであれば、10年を経過した後でも使い続けることは可能です。
ここでは、一般的な耐用年数に関係なく、マンションの網戸の交換・張り替えが必要となるタイミングをご紹介します。
網戸のネットに破れや穴が目立つ
網戸のネットが破れて穴が開いた状態になっていた場合、交換・張り替えが必要となります。
破れてしまった網戸は、小さな虫の侵入を許してしまうだけでなく、見た目もよくありません。
特にマンションでは他の部屋の網戸の状態と比較しやすいため、一部屋だけ網戸が破れていれば,目立ってしまうことが懸念されます。
また、網戸の破れを放置することは、防犯上の問題も発生する可能性があります。
窃盗や強盗を目的とした犯罪者は、狙いを定めた家を何度も繰り返し下見をすると言われています。
網戸ネットの破れが長期的に放置されていると、犯罪者に「管理がずさんな家、防犯意識が低い家」と判断されかねません。
空き巣や変質者への防犯アピールとしても、破れた網戸の交換・張り替えは重要となるのです。
網戸の枠(フレーム)が変形・破損している
網戸はネットだけでなく、本体ごと交換しなければならないケースもございます。
網戸の枠(フレーム)部分はネットよりも丈夫ですが、紫外線や風雨による影響、経年結果、物理的な衝撃などによって破損したり変形したりすることがあります。
枠が破損・変形することで網戸として機能しなくなった場合には、網戸枠そのものの交換が必要と言えるでしょう。
もし戸車が破損している、網戸の動きが悪く開閉するのが大変になった、網戸を開け閉めすると枠がすぐに外れてしまう、網戸を閉めているはずなのに室内に虫が侵入するといったトラブルが起きている場合は、網戸の枠ごと交換しなければならない可能性が高いです。
ただし、使用年数が浅い網戸や、軽微な損傷・変形であれば、部品の取り換えや補修で症状が改善されるケースもあります。
通常は10年を目安として枠ごと交換することが推奨されており、古い網戸であれば修理よりも交換の方が機能面や価格面でもおすすめとなります。
機能性を見直したい
近年では様々な機能を持った網戸が数多く製造・販売されています。
一般的に使用されている網戸の多くは、素材にポリプロピレンが使用されており、網目は18メッシュです。
機能性網戸のネットでは、頑丈でサビに強いステンレス製や、破れにくく高い強度を持つポリエステル製、耐久性が高く熱にも強いグラスファイバー製などがございます。
機能面では、花粉や極小サイズの虫も通さないハイメッシュな網戸ネットや、虫が嫌がる成分が練り込まれた網戸、ペットの引っかきやかじり攻撃に耐えることができる強化樹脂性の網戸、室外から室内が見えにくくなる特殊加工が施された網戸など、様々なタイプがございます。
これらの機能を搭載していない古い網戸をお使いの場合、暮らしのお悩みに合わせて機能性網戸を取り入れることがおすすめです。
ただし、マンションの場合は自分の好きな網戸に交換できない場合もございます。
機能性網戸を交換して良いかどうかは、管理会社に問い合わせて確認をとるようにしましょう。
マンションの網戸が劣化・損傷する原因とは
網戸は頻繁に張り替えるものではありませんが、必要に応じて張り替えを行わなければならないことがあります。
通常は網戸に破れやホツレなどが生じ、基本機能である虫よけ効果がなくなってしまったタイミングで張り替えを行いますが、そもそも何が原因で網戸がが劣化したり損耗したりしてしまうのでしょうか。
マンションの網戸が劣化・損耗を起こす主な原因には、以下が例として挙げられます。
時間の経過による摩耗
網戸が劣化・損傷する原因には、まず経年劣化が挙げられます。
網戸は普通に使用していても、経年とともに網戸のネットや枠(フレーム)が劣化し、損耗してしまうのです。
通常使用下における網戸の耐用年数は5~10年と言われており、長年使用した網戸はネットに破れやホツレが生じたり、たわみ・たるみが起きることがあります。
マンションでは、網戸は賃貸契約において「消耗品」に分類されることからも、時間経過による劣化は避けられないと言えるでしょう。
天候や環境によるダメージ
紫外線や雨などの影響も、網戸が劣化する原因のひとつとなります。
網戸が天候や環境によって受けたダメージが蓄積すると、ネット部分に損傷やたわみが起きたり、網戸の開閉に支障をきたしたりすることがあるのです。
例として、日当たりのよいマンションの高層階などに設置されている網戸は特に紫外線の影響を受けやすく、網戸用ネットはもちろん、網を固定するゴムパッキンやモヘア、枠(フレーム)など全体の劣化スピードが速いです。
また、海が近い地域では塩害被害を受けやすく、網戸のネットや部品が腐食したりサビが発生しやすい環境となります。
建築基準法によって塩害地域または重塩害地域に指定されたエリアのマンションにお住まいでしたら、塩害によって網戸が早く劣化するということを考慮しておくべきと言えるでしょう。
ペットによる引っかき攻撃を受けた
網戸が破れてしまう原因として多いのが、ペットからの物理的な攻撃です。
引っかきやよじ登り、体当たりやかじるなどの行動によって、網戸のネットに破れやホツレが生じたり、穴が開いてしまったりします。
特に猫を飼っておられるご家庭では被害が多いですが、そのほかにも犬やうさぎ、フェレットなどのペットにおいても網戸が破損するケースがあるようです。
ペットを飼っている場合、網戸のネットが破れた状態のまま放置すると、脱走してしまう可能性がございます。
大切なペットを守るためにも、破れたり穴が開いてしまった網戸は放置せず、交換・張り替えをできるだけ早く検討されることをおすすめいたします。
マンション網戸交換の費用について
マンションの網戸の張り替えにかかる費用は、網戸ネットの材質や種類や構造、窓の大きさや形状、業者を利用するか、自分で作業するかによって値段が大きく変わります。
業者を利用した場合は通常3,000円台からが最低価格となりますが、張り替え作業を業者に頼まず自分で行った場合は、数百円程度で済むこともあります。
また、マンションでは網戸の交換費用の負担先が、管理会社や大家さんになるか、自分自身になるかが状況によって異なる点にも注意しなければなりません。
ここでは、マンションの網戸交換にかかる費用について、詳しく解説します。
マンションの網戸交換は、誰が費用を負担するのか
マンションでは、網戸は共有部分に該当しており、様々な要因によって誰が交換費用を負担するのかが変わります。
賃貸か分譲はもちろん、管理規約の内容、網戸が破損した理由などによって費用の負担先が変わるため、注意が必要です。
ここでは賃貸マンションと分譲マンション、それぞれのケースに分けて解説します。
賃貸マンションの網戸交換の場合
賃貸マンションでは、網戸は消耗品に分類されています。
そのため、退去時または入居中に網戸の交換・張り替えを行う場合、発生する費用は貸主側(管理会社やオーナーなど)が負担することになります。
ただし、貸主側が費用を負担するのは、網戸の劣化・損傷の原因が入居者にない場合に限ります。
例えば、経年劣化や災害などによって網戸が破れてしまった、端からめくれてしまったなどの場合は入居者に落ち度がないため、張り替え費用の負担義務は貸主側に発生するのです。
注意点として、経年劣化や自然損耗であっても、契約書に「小修繕は賃貸人負担」と記載されていれば、入居者が負担しなければならないケースもございます。
また、もし網戸が破れてしまった理由が入居者にある場合は、入居者が修理費用を負担しなければなりません。
マンションの入居者が網戸の交換費用を負担しなければならないのは、故意または過失によって網戸を破壊してしまった場合です。
わざと網戸を破った、事前に管理会社に相談せず網戸を張り替えようとして失敗したなどのケースでは、入居者が費用を負担しなければなりません。
もし、過失によって賃貸マンションの網戸を破ってしまった場合は、火災保険によって費用を補填できる可能性がございます。
小さい子が遊んでいて網戸に穴を開けてしまった、転んだはずみで網戸に手をついて穴を開けてしまったなどのケースでは、火災保険が適用される可能性があるため、保険会社に問い合わせてみましょう。
分譲マンションの網戸交換の場合
分譲マンションの網戸交換にかかる費用は、マンションの管理規約や状況によって異なります。
簡単にまとめると、管理組合の許可が下りれば自己負担で交換、大規模修繕の場合は積み立てから支払うことになるのが一般的です。
通常、分譲マンションでは網戸は共有部分として扱われることが多いのですが、共有部分の設備は入居者の好きに変更することは認められていません。
もし網戸が破れたりホツレが生じたりして交換・張り替えが必要になったら、管理組合に交換したい旨を伝えましょう。
規約などの条件にもよりますが、一般的には管理組合の許可が下りたら、物件の所有者負担で交換できるという流れになることがほとんどです。
また、分譲マンションでは大規模修繕の際に、網戸の交換も修繕内容に含まれていることもあります。
大規模修繕で網戸を交換する場合は、積み立てている修繕費用から費用が支払われます。
業者に依頼する場合の費用
業者を利用してマンションの網戸を交換する場合、1枚あたりの費用相場は3,000~6,000円程度が一般的です。
上記価格は、一般網戸であるポリエステル製、掃き出し窓サイズである高さ1,800mm×幅900mmを想定した価格となります。
網戸ネットの種類や窓の大きさによっては、1枚あたりの交換費用が10,000円を超えるケースもございます。
もしポリプロピレンやグラスファイバーなどの素材を使ったネットや、花粉や極小サイズの虫をブロックする効果のある細かいメッシュのネットなど機能性網戸ネットを選定した場合、窓が大きい場合は、そのぶん値段が上がります。
自分で張り替える場合の費用
自分でマンションの網戸の交換・張り替えを行う場合、基本的には網戸ネットの商品代のみとなります。
ただし、はじめてDIYで網戸のネット交換作業を行う際には、専用の道具を別途用意する必要がございます。
網戸交換に必要な道具はすべて市販されており、1,000~2,000円程度でそろえることができます。
DIYによってマンションの網戸を交換する際にできるだけ金額を抑えるためのポイントは、枚数が多いほど金額を安く抑えることができるということです。
網戸用ネットは1枚分あたり数百円で購入することができますが、購入する量が多いほど単価が安くなります。
例として、最も安価なポリエステル製、18メッシュの網戸ネットであれば、1枚あたり600円程度で済ませることができるでしょう。
注意点としては、網戸の種類や材質にもよりますが、もし1枚だけ網戸のネットを交換する場合、業者を利用した場合と値段がほとんど変わらなくなるケースがあります。
作業にかかる時間や手間、失敗するリスクを考慮すると、1枚だけ網戸を交換する場合は、業者を利用したほうがかえって安く済む可能性もあるのです。
網戸張り替えに使用する道具は何度も使いまわせるため、複数枚の網戸ネットを交換したい場合や、今後自分で交換することを想定している場合、少しでも費用を安く抑えたい場合などの条件に当てはまるのであれば、自分で張り替え作業を行うことをおすすめします。
マンションで網戸を交換する際の注意点
マンションなどの集合住宅では、戸建て住宅と違って物件の設備を自由に変更することが原則としてできません。
網戸もその中の一つで、交換や張り替えを行う際にはいくつかの注意しなければならない点がございます。
管理規約の確認
マンションでは、管理規約の内容が各マンションによって異なります。
国土交通省は管理規約の標準モデルとなる「マンション標準管理規約」を作成していますが、あくまで指針であり、必ずしも内容が同じであるとは限りません。
稀なケースではありますが、網戸交換に関する独自のルールが設定されている可能性がございますので、管理規約を事前に確認するか、不明点があれば管理組合に問い合わせておくようにしましょう。
分譲マンションの網戸交換に関する注意点
「マンションの網戸交換は、誰が費用を負担するのか」の項目でも少し触れましたが、マンションにおいて網戸は共有部分の設備として扱われるのが一般的です。
共有部分の設備は区分所有者全員、つまり入居者全員の所有物となりますので、物件の入居者が自由に変更することは基本的には不可となっています。
そのため、分譲マンションであっても、自分の好きなタイミングで交換や張り替えを行ってしまったり、網戸のネットの種類を変えてしまったりすることはできません。
特に網戸や窓ガラスは一部の部屋だけが変更してしまうと、マンション全体の景観に大きく影響を与えることになります。
マンションによっては網戸用ネットの色や種類などが指定されていたり、現状と同じタイプへの変更しなければならないこともあるため、注意が必要となります。
後で問題になってしまう可能性がございますので、分譲マンションで網戸の交換や張り替えを行う際は、事前に管理組合に確認するようにしましょう。
賃貸マンションの網戸交換に関する注意点
賃貸マンションや団地では、物件によって網戸がもともと設置されていない場合がございます。
もし前の入居者が網戸を自分の判断、または大家の許可を得て設置していた場合、残置物として取り扱われます。
残置物を新しい入居者が使用するかしないかは自由ですが、前の入居者が置いていった設備ですので、貸主側に管理する義務はありません。
したがって、賃貸マンションの網戸が前の入居者が設置していたものであれば、交換や張り替えをするなら自分で手配・費用を負担することになります。
残置物が不要であれば、物件を契約する前に管理会社やオーナーに撤去してもらうよう交渉してもらうことをおすすめします。
貸主の中には、「管理義務はなくても残置物は貸主の所有物」考える方も存在し、弁済を求められる可能性も否定できません。
不要なトラブルを避けるためにも、網戸が残置物の場合は無断で交換したり処分したりすることは避けるようにしましょう。
マンションの網戸交換はDIYと業者に依頼、どちらが良い?
マンションで網戸の交換や張り替えを検討する際、DIYによって自分で交換するか、専門業者に依頼するか、どちらかを選択します。
DIYと業者依頼のどちらにも一長一短がありますので、どちらを選ぶかは、コスト、作業にかかる時間や手間、技術など、様々な要素を考慮して決めなければなりません。
それぞれのメリットとデメリットを理解し、自分のニーズや状況に合わせて最適な方法を選ぶようにしましょう。
DIYのメリット
まずはDIYによってマンションの網戸交換を行うメリットの紹介です。
費用を安く抑えることができる
DIYの網戸張り替えによって得られる最大のメリットは、経済的な負担を軽減できるという点にあります。
自分で作業する場合は、網戸の材料費と基本的な工具にかかる費用だけで出費が済むため、業者に依頼する場合の人件費や作業費は発生することがありません。
網戸用ネットは数が多いほど単価が安くなりますので、網戸を1枚だけでなく何枚も張り替えるのであれば、1枚あたりにかかる金額はそのぶん安くなると言えます。
また、網戸用ネットなどの材料や網戸張り替えに必要な工具は、ホームセンターやネット通販サイトで安く購入することも可能です。
コストの削減を優先する場合や、予算が限られている場合であれば、専門業者に依頼するよりDIYが良いでしょう。
難易度が低め
網戸の交換作業は、DIYの中でも比較的簡単であると言われています。
資格だけでなく、特別な技術や経験なども必要としないため、DIY初心者でも挑戦しやすいと言えるでしょう。
インターネット上には多くの手順動画やガイドがあり、それを参考にすることでスムーズに作業を進められます。
また、一度経験すれば、次回以降の交換作業も容易になります。
自分の手で家のメンテナンスを行うことで、満足感や達成感も得られるでしょう。
DIYのデメリット
ここではマンションの網戸をDIYで交換するデメリットについて解説します。
網戸の交換はDIYの中でも難易度が比較的低いと言われることが多いですが、見た目をキレイにするだけでなく長期間安心して使用できるように仕上げるにはコツが必要です。
DIY作業が得意ではない方や失敗リスクを避けたい方、時間や手間をかけたくない方は、技術的なスキルを持った専門業者に依頼するのが無難と言えるでしょう。
失敗すると余計に費用がかかることも
DIYによってマンションの網戸を交換する最大のデメリットは、失敗のリスクがあるということでしょう。
費用を安く抑えようとしてDIYを選択したのに、失敗してしまい、かえって金額が高くなってしまうことがあります。
まず、DIYでマンションの網戸を交換する場合、枠の大きさに合わせて網戸用ネットを自分でカットしなければなりません。
もしサイズを間違えて切り取ってしまったり、切り取る際にズレたりした場合、網戸枠にネットがきちんとセットできなくなってしまいます。
網戸ネットのカットに失敗しまった場合、網戸用ネットを再度買いなおさなければならなくなるのです。
また、網戸用ネットを枠(サッシ)にセットする際、必要以上に力んでしまい、枠が歪んでしまったり、変形してしまったりすることがあります。
最悪の場合、網戸の枠が割れてしまったなど、別のトラブルに繋がることもあるのです。
枠(サッシ)が壊れてしまった場合は修理ができないケースが多く、網戸の枠ごと交換しなければなりません。
サッシそのものを交換する場合は、網戸用ネットの張り替えよりも金額が高くなります。
窓の大きさが特殊な場合は、納期が発生することもあるため注意が必要です。
仕上がりが悪くなる可能性がある
プロの業者と比べて、DIYでは仕上がりに差が出ることがあります。
初めて網戸を張り替える場合や不慣れな場合は、網をしっかりと張ることができず、たるんだり、シワになったりして、仕上がりが悪くなる可能性があります。
網戸用ネットがたるんでいる・たわんでいる状態だと、見た目が悪いだけでなく、窓の開閉に影響が出る場合もございます。
また、キレイに仕上がったように見えても、時間とともにズレやたわみが生じるケースも少なくありません。
これはネットがきちんと網戸枠に固定されていない、ゆがんだ状態で固定されている、ネットをきつく張りすぎたなどが原因で起きる現象です。
特にマンションの場合、外観を損ねないようにするためには注意が必要です。
作業に時間と手間がかかる
初めて網戸を張り替えに挑戦する場合、まずは手順を理解するための時間が必要となります。
また、慣れない作業で思ったより時間がかかってしまう可能性が高いです。
初心者は一回の作業でしっかりと網戸用ネットを張れないことが多く、網にたわみやたるみが発生することがほとんどです。
何度も繰り返しネットを張り直さなければならなくなると、それだけ時間がかかることになります。
また、DIYによる網戸交換は、作業そのものだけでなく道具の準備や片付けにも時間と手間がかかることも覚悟しておく必要があるでしょう。
保証サービスを受けることができない
DIYによって自分で張り替えた網戸は、業者保証の対象外となります。
もし張り替え作業中に網戸を壊してしまったり不具合が起きてしまったりした場合、自己責任ですので、修理交換にかかる費用をすべて負担しなければならなくなります。
高価な網戸や特別な素材を使用する場合であっても、失敗によって部材の買い直しが必要になることは理解しておきましょう。
また、網戸だけでなく、周辺の設備を破損させた場合も同様に、保証を受けることはできません。
例えば、作業中に窓周辺のクロスを破ってしまった、網戸をカーテンレールにぶつけて壊してしまった、フローリングにキズをつけてしまったなどのケースでは、マンションの退去時は自分で修繕費を支払わなければならないのです。
DIYは何か起きても自分で解決しなければならないため、保証を受けられないということを理解したうえで行うようにしましょう。
業者に依頼するメリット
続いて、専門業者にマンションの網戸交換を依頼するメリットについて解説します。
網戸の仕上がりがキレイ
専門業者に網戸交換を依頼するメリットの1つは、仕上がりの完成度が高いということです。
網戸を長期間キレイな状態に保つには、網戸用ネットをピンと張りすぎず適度なたわみを持たせ、まっすぐに固定する必要があります。
網戸張り替え自体は難しい作業ではなく、技術的なスキルや専門知識も不要ですが、慣れていないと1回でうまく完成させることはできないことが多いです。
また、うまく交換できたと思っても、網の固定がしっかり固定できていなかったり強く固定しすぎたりしていると、時間経過とともに網戸ネットにたわみやたるみが生じたり、枠(サッシ)が歪むこともあります。
確実かつキレイな仕上げにしたい場合は、作業経験豊富な業者に依頼するべきと言えるでしょう。
専門技術による安心感
専門業者を利用した場合、網戸の採寸から取り付けまで、全てプロが行うため、安心して任せることができます。
特に、サイズが大きい窓や特殊な形状をしている窓など、自分で作業するのが難しい網戸の場合は、確実に仕上げるスキルを持った業者に依頼するのがおすすめです。
また、専門業者の多くは施工に対する保証サービスを用意しています。
もし工事が終わってから不具合を発見した場合、保証期間内であればアフターフォローサービスを受けることができるので安心です。
時間と手間の削減
網戸の交換・張り替えを業者に依頼すると、時間と手間を省くことができます。
DIY初心者や網戸を初めて張り替える方の場合、作業にかかるおおよその時間は、網戸1枚あたり45分から1時間以上と言われています。
また、網戸ネットや道具の購入、作業前に必須となる周辺の養生、後片付け、古い網戸の処分などといった手間もかかります。
ですが、網戸の扱いに慣れている専門業者であれば、網戸1枚あたり15分から30分程度で交換することが可能です。
作業内容には、事前準備や片付けなどもすべて含まれているため、時間や手間をかけたくない場合は専門業者へ依頼したほうが良いでしょう。
業者に依頼した場合のデメリット
マンションの網戸交換・張り替えを業者に依頼する際のデメリットは、以下のとおりです。
DIYよりも費用が高い
マンションの網戸交換を業者に依頼した場合、DIYに比べて費用が高くなることは避けられません。
張り替え用の網戸ネットにかかる代金に加え、人件費、出張費、施工費などの費用がかかるからです。
そのため、予算に余裕がない・金額を安く抑えたい場合には選びにくい選択肢であるかもしれません。
ただし、DIYと比べると費用が高くなりますが、仕上がりや安心感、時間や手間がかからないこと考えると、妥当な費用とは言えるでしょう。
また、一般的なポリエステル製の網戸の交換や、張り替える網戸の枚数が少ない場合、DIYとさほど値段が変わらなくなるケースもございます。
DIYと業者利用で価格差があまり大きくない場合は、業者を利用した方がコストパフォーマンスが良い場合もあるのです。
業者選びに注意が必要
信頼できる業者を選ぶためには、事前にリサーチを行うことは不可欠と言っても過言ではありません。
マンションの網戸交換を行う業者は、技術力や対応力、料金体系など、業者によって差があるからです。
適切な業者を選ばないと、満足のいく結果が得られないこともあります。
評判や実績を確認し、複数の業者から見積もりを取り、サービス内容や価格を比較する必要があります。
口コミや評判などを参考に、信頼できる業者を選ぶことが重要となるのです。
そのため、信頼できる業者を見つける手間と、複数の業者に見積もりを依頼して比較する手間は、なるべく惜しまないようにすることをおすすめします。
業者に依頼してマンションの網戸を交換する場合
ここでは、網戸の交換業者の選定ポイントと、業者を利用した際の流れを解説します。
マンションの網戸を交換する際に業者に依頼する場合、いくつかのポイントを押さえておくとスムーズに進められます。
信頼できる業者を選び、適切な手順で依頼することで、高品質な仕上がりが期待できるでしょう。
網戸交換業者を選ぶ際のポイント
マンションの網戸交換を業者に依頼する場合は、以下のポイントを参考に業者を選びましょう。
実績があるかどうか
マンション網戸交換の実績が豊富な業者を選びましょう。
実績が多いということは、それだけ多くの現場を経験しており、技術力や知識が豊富であることを示しています。
また、過去の施工事例などを参考に、自分が求める仕上がりを実現できるかどうかの判断材料にもなります。
料金を比較する
業者の選定では、複数の業者から見積もりを取って、比較・検討することが大切な要素となります。
マンションの網戸交換は、窓のサイズや網戸用ネットの種類など、いくつかの要素によって料金が決まるため、現場ごとの見積もりが必要です。
そのため、複数の業者で見積もりを取ることで、自分の家の網戸交換にかかる大体の相場を判断することが可能となります。
業者の規模やサービス内容によって料金は異なりますが、相場よりも著しく安い金額が提示された場合は、技術が低い場合やりアフターサービスが受けられないなど、何か問題がある可能性があります。
また、見積もりで提示される金額には、出張費や作業費、材料費など、すべての費用が含まれていることを確認しておくことも重要です。
低価格な広告を出している業者の中には、作業終了後にオプション料金を追加請求する悪質な業者もいるため注意するようにしましょう。
見積もりの金額が最終的に支払う金額であるか、追加料金はかからないかなども考慮したうえで、料金を比較することをおすすめします。
対応エリア
業者の対応エリアも確認が必要です。自分が住んでいる地域に対応しているかどうかを確認し、できるだけ近隣の業者を選ぶと、迅速な対応が期待できます。
インターネットで網戸交換業者を検索すると、様々な業者が出てくるかと思います。
検索の仕方や位置情報の設定によっては、お住まいの地域に対応していない業者が表示されることもございます。
対応エリア外の場合は、出張費が余計にかかるため費用が高額になる可能性が高く、万が一トラブルが発生した場合にも、対応が遅くなってしまうケースがあるからです。
また、ご実家であったり、出張先から自宅など、離れた場所から業者を手配する場合も、現場の住所が対応エリアに含まれているか確認を取っておくと安心です。
保証内容
網戸交換には、保証期間や保証内容が設けられている場合があります。
どのような不具合が保証されるのか、保証対象となる期間はいつまでなのかなど、保証内容は業者によって異なります。
万が一に備えて、業者を決める前に保証内容はしっかりと確認をとるようにしましょう。
依頼の流れ
マンションの網戸交換を業者に依頼する際の流れは、以下のとおりです。
①管理組合・管理会社に連絡する・・・分譲マンションでは管理組合に、賃貸マンションでは管理会社やオーナーに連絡して、網戸交換を希望する旨を伝えます。勝手に網戸を交換すると後々問題になる可能性があること、物件によっては業者を指定される場合があることなどから、必須の手順となります。
②見積もりを取る:業者に連絡して、見積もりを取ります。できれば複数の業者に見積もりを依頼し、料金やサービス内容を比較しましょう。
③業者を選定する・・・見積もり内容や金額、対応や実績などをもとに比較し、最適な業者を選びます。
④打ち合わせ・・・具体的な作業内容や日程を業者と相談して決めます。網戸の種類に希望があれば伝え、作業にかかる時間についても確認しておくと良いでしょう。
⑤施工・・・業者が自宅に訪問し、網戸の交換作業を行います。
⑥確認・支払い・・・作業が完了したら、仕上がりを確認し、問題がなければ支払いを行います。保証書が発行される場合は、忘れずに受け取るようにしましょう。
自分でマンションの網戸を交換する場合
DIYでマンションの網戸を交換する場合、準備するものや手順をしっかりと把握しておくことで、スムーズに作業を進めることができます。
以下では、必要な道具や作業の手順、効率的な作業のためのコツについて解説します。
準備するもの
マンションの網戸交換で必要なものは、新しい網戸用ネットと工具です。
それぞれ詳しく見ていきましょう。
新しい網戸用のネット
まずは張り替え用の網戸ネットを用意します。
窓の大きさと、張り替える網戸の枚数分用意しましょう。
掃き出し窓1枚分であれば、安い物だと400円ほどで購入可能です。
ハイメッシュタイプや防虫タイプ、花粉ブロックタイプ、マジックミラータイプなど、機能性網戸のネットもホームセンターやネット通販サイトで購入することができます。
作業に必要な道具
網戸の交換にはいくつかの基本的な工具が必要です。
購入金額は、すべて合計して約2,000円ほどとなります。
網を押さえるためのゴム、網を押さえるためのローラー、網戸を挟むクリップ、網戸ネット用のカッター、プラスドライバー、マイナスドライバー、ドライバーやクリップは、家にあるもので代用することができます。
また、カッターについて、一般的なポリエステル製の網戸用ネットであれば家にあるもので代用してかまいませんが、ステンレス製のネットに張り替える場合は通常のカッターではすぐに刃こぼれを起こして切り取りが困難になるため、専用カッターを用意することをおすすめします。
網戸ネットの交換方法
DIYによって自分で網戸の交換・張り替え作業を行う手順は、以下のとおりです。
古い網戸の取り外し方
事前準備として、作業スペースにはビニールシートなどを敷いておきましょう。
プラスドライバーを使って、網戸の枠を窓枠に固定するためのネジを外します。
網戸が取り外せたら枠ごと床に置いて、古い網戸を取り外す作業にうつります。
マイナスドライバーで網戸用ネットを枠に固定するための網押さえゴムを除去します。
ゴムを先端から一部だけ浮かせたら、あとは手でゆっくり引っ張ると簡単に取り除くことができます。
網押さえゴムが外れたら、ネットも外します。
次の作業に移る前に、網戸を軽く叩いたりブラシや雑巾を使って軽く清掃しておくのもおすすめです。
新しい網戸の取り付け方
まず、新しい網戸用ネットを、枠よりも少し大きめのサイズでカットします。
大きめにカットしておくことで、後から調整しやすくなります。
次に、カットした新しい網戸ネットを枠の上に広げてセットし、クリップを使って枠に仮止めします。
網戸枠の4辺に対し仮止めを行い、しっかり固定しておきましょう。
仮止めができたら、網戸用のゴムを使ってネットを枠内に押し込み、固定します。
網戸用のゴムは新しく用意した物を使用し、もともと使っていた古い物を再利用することは避けましょう。
網戸用ローラーを使ってゴムと網戸ネットを枠の端から押し込んでいきますが、この時できるだけネットにシワやたるみが生じないように丁寧に作業します。
また、ネットをきつく張りすぎると後からサッシが歪むことがあるため、無理に引っ張りすぎないように注意してください。
固定用ゴムを枠内に押し込み、新しい網戸用ネットの全体を固定することができたら、はみ出ているネットを切り取ります。
最後に、網戸を窓枠に戻します。
網戸はまず上側から窓枠に入れて、下側も入れてください。
網戸を枠内に固定するネジを閉めたら、作業はすべて終わりとなります。
効率的な作業のためのコツ
効率的に網戸の交換・張り替えを行うには、「作業スペースの確保」、「事前準備をしっかりしておく」、「できれば2人で作業する」ことが大切です。
まず、網戸の交換作業を行う前に十分なスペースを確保しましょう。
狭い場所で作業すると、周囲の物や壁などに汚れが付着したり、キズがついてしまったりする可能性があります。
窓枠から取り外した網戸を置くスペースのほか、新しい網戸用ネットや工具をすぐに使えるように配置しておくと、作業がしやすくスムーズに進めることができます。
作業の前には作業手順を確認しておくことで、作業中のトラブル防止にもつながります。
網戸の張り替え方法は、上記の「網戸ネットの交換方法」を参考にしていただくか、動画サイトなどで様々な方が手順が公開されているため、そちらを確認されることもおすすめとなります。
また、作業は一人よりも二人で行うのが理想的です。
網戸用ネットは網目が枠と並行になるように、シワやたるみが無く、強く張りすぎないように取り付ける必要があります。
一人が網を押さえて引っ張り、もう一人が固定することで、歪んでもすぐに修正することができます。
今回は、マンションの網戸交換や張り替えについてご紹介しました。
網戸の耐用年数は一般的に5~10年と言われており、マンションにおいても同様ですが、使い方や環境によっては耐用年数を超過しても使用できることがあります。
網戸は経年劣化だけでなく、紫外線や塩害の影響のほか、何か物をぶつけたりペットに引っかかれたりするなど物理的な攻撃を受けることによって損耗するため、耐用年数に合わせるよりも適切なタイミングでの交換が必要といえるでしょう。
交換・張り替えを行うタイミングとして最適なのは、網戸のネットに破れやホツレが生じて穴が開いた、枠(フレーム)が変形や破損してしまった、網目の細かいネットや虫を寄せ付けないネットなど機能性網戸ネットを導入したい場合などです。
マンションでは網戸の交換・張り替えにかかる費用を誰が負担するのかは、状況によって異なります。
分譲マンションでも賃貸マンションでも、勝手に網戸を交換してしまうと後々トラブルに発展する可能性が否定できません。
網戸を交換したいということ、支払いの負担が誰になるのか、自分で張り替える場合はDIYが許可されるかなど、まずは管理会社や管理組合に相談することをおすすめします。
網戸は通常、DIYまたは業者に依頼して交換・張り替えをおこないます。
DIYによる網戸張り替えは難易度が低く費用を安く抑えることができるというメリットがあるものの、失敗して余計に費用がかさんでしまったり、時間や手間がかかってしまったり、保証サービスを受けることができないなどのデメリットがあります。
業者に依頼した場合、プロが作業を行うため仕上がりが良く、見た目だけでなく強度も安定しており、万が一のトラブルが起きても保証サービスを受けることができるというメリットがあります。
反面、DIYに比べると費用が高くなること、悪質な業者に当たらないために複数の業者で比較検討をする必要があることなどがデメリットに挙げられます。
マンションの窓に設置された網戸の交換を業者に依頼する際は、実績の多さや料金、対応している地域や保証の内容を比較して、ご自身に合った業者を選定してください。
ガラス屋ミーアでは、分譲・賃貸を問わず、マンションの網戸の交換張り替えに対応しております。
低価格な一般網戸ネットはもちろん、防虫網戸やペット対策になる強化網戸、防火網戸なども取り扱いがございます。
複数の物件での一斉網戸交換にも対応しておりますので、マンションの網戸交換をお考えでしたら、ガラス屋ミーアにご相談ください。
お問い合わせはコチラ