マンション窓ガラス交換費用 修理代の相場と負担先、使える保険など

マンションの窓ガラス交換にかかる費用について

マンションの窓ガラスが割れた時のために

「マンションの窓ガラスが割れてしまったので修理したい」、「マンションの窓ガラスを交換して家の断熱性をアップさせたい」。

マンションなど集合住宅で窓ガラスの修理または交換が必要になったとき、「費用はいくらかかるのか」、「そもそも費用は誰が負担するのか」、「保険で修理費用をまかなうことはできるのか・・・」そのほか気になるポイントがいくつか出てくるかと思います。

結論からお伝えすると、修理や交換にかかる費用、金額の負担先、保険が使えるかどうかはケースバイケースであり、状況によって異なるのです。

一言で「窓ガラス」言っても様々な種類があり、使用されている窓によって必要なガラスのサイズも変わります。

また、窓が割れてしまった場合には、破損の原因によって誰が修理交換費用を負担するのかと、保険が利用できるかなども変わるのです。

このページではマンションの窓ガラス修理交換について、抑えておきたい重要なポイントを詳しく解説いたします。

マンションの窓ガラスが割れたら、交換費用は誰が負担するのか

窓ガラスが割れてしまった際には、早急な修理交換対応が必要となります。

その際に発生する費用を誰が負担するのかは、住んでるマンションが賃貸なのか分譲なのか、何が原因でガラスが割れてしまったのかなど、いくつかの要因によって変わります。

基本的には賃貸マンションの場合は貸主が、分譲マンションの場合は区分所有者が費用を負担することが多いのですが、すべてのケースにおいて当てはまるとは限りません。

窓ガラスが破損した理由によっては賃貸のマンションであっても借主が修理費用を負担しなければならないケースもありますし、分譲マンションであっても状況によっては窓ガラスの交換費用を管理会社が負担するケースもあるのです。

また、修理費用が自己負担となった場合でも、破損の理由によっては修理費用を保険でカバーできる可能性があります。

さらに言うと、破損による修理ではなく住宅の断熱化を目的とした窓のリフォームを行う場合では、補助金制度を活用することで費用を格段に安く抑えることができます。

では実際に、どういった状況でマンションの窓ガラス修理交換の費用の負担先や金額が決まるのでしょうか。

次項から、賃貸マンションと分譲マンションそれぞれに分けて、よくあるケースとともに誰が窓ガラスの修理交換費用を負担するのか、利用できる保険や補助金制度についてなどを具体例とともに詳しく解説いたします。

賃貸マンションで窓ガラスを交換する場合

窓ガラスの修理費は誰が負担?賃貸マンションの場合

まずは、賃貸マンションの場合においての窓ガラス修理交換にかかる費用について解説します。

賃貸マンションでは、窓ガラスやサッシといった設備の所有権は、建物の所有者にあります。

そのため、破損した場合には基本的にオーナーや管理会社などに修理費用の負担義務が発生します。

具体的な例を挙げると、経年劣化による自然破損現象が起きた、予測できない事故や災害による被害、犯罪者による破壊行為やイタズラ被害に遭った場合などが該当します。

このような事象が原因で窓ガラスが割れてしまった場合では、入居者(借主)には過失がないため、修理費用はオーナーが負担しなければなりません。

ただし、入居者の過失であったり、故意の行動が原因で窓ガラスが割れた場合は、修理費用は入居者が負担することとなります。

以下で、賃貸マンションで窓ガラスが割れたときに、修理交換費用の負担義務が誰になるのかを、具体例とともに解説いたします。

賃貸マンションでは、自分で勝手に窓ガラスの修理交換はしていいの?

上記で触れたとおり、賃貸マンションでは、窓ガラスやサッシの所有権はマンションの所有者(貸主)にあります。

したがって、住人(借主)はオーナーや管理会社などの承諾を得ない状態では、勝手にガラスの修理交換を行うことは原則としてできません。

賃貸マンションに設置されている窓は、外観に統一性を持たせることや防火・防炎などを目的として、ガラスの種類やメーカーなどが指定されている場合がございます。

もし仮にご自身の判断でガラスの業者を手配してガラスを交換した、またはDIYなどの作業によって割れた窓ガラスの修理を行った場合、国土交通省が公表する「原状回復をめぐるトラブルとガイドライン」で定義されている「原状回復義務」に抵触する恐れがあります。

(原状回復義務:「賃借人の居住、使用により発生した建物価値の減少のうち、賃借人の故意・過失、善管注意義務違反、その他通常の使用を超えるような使用による損耗・毀損を復旧すること」)

もし、元々設置されていたガラスより安価なものや指定されていないガラスに交換してしまった場合、退去する際に原状回復にかかる費用としてガラスの交換費用を別途請求される可能性が高いため、賃貸マンションの窓ガラス修理交換は、個人の判断で行わない方が良いでしょう。

賃貸で窓が割れたら、まずは管理会社に連絡しましょう

賃貸マンションの窓ガラスが割れて交換が必要になったら、まずはオーナー、または仲介している管理会社や不動産会社などに報告しましょう。

報告の連絡は、なるべく早い時点で行うことをおすすめします。

ガラスの破損原因が経年劣化や事故など入居者に非がない場合でも、割れたことを知りながら放置して破損範囲が広がってしまうなど状況が悪化すると、入居者が原状回復義務を負わなければならなくなる可能性が高くなるからです。

また、入居者がDIYでガラスの修理交換を勝手に行うこともおすすめできません。

費用を安く抑えるためにDIYによって窓ガラスを交換しようとして、破損範囲の拡大や状態の悪化に繋がったり、サッシや壁などを関係ない部分を損傷させてしまったりすると、節約になるどころか本来発生しなかった修繕費用を余計に支払わなければならくなる可能性がでてきます。

作業にかかる手間や時間、怪我を負うリスクなどを考えると、割れたガラスの交換は自分で行わず業者に任せた方がよいでしょう。

オーナーに報告したあとは、ガラス修理業者を手配する流れとなります。

窓ガラスの破損原因が入居者にない場合、原則として交換費用はオーナー負担となるため、通常はガラスの修理業者を手配してもらえるケースが多いです。

入居者が交換費用を負担する場合でも、オーナーがガラス修理業者を指定しているのであれば、手配してくれるケースもあります。

オーナーがガラス屋を指定せず、自分でガラス屋に依頼するように言われることもありますが、この場合は今まで使われていたガラスと同じ種類に交換して良いかということを確認しておきましょう。

窓ガラスが自然破損現象によって割れた場合

窓ガラスは「熱割れ」や「錆割れ」といった、自然破損現象を起こすことがあります。

どちらも使用環境の影響や経年劣化が原因で起こりますので、賃貸マンションの窓ガラスに熱割れや錆割れが起こった場合、修理交換にかかる費用は基本的に物件の所有者(貸主・オーナー)が負担します。

熱割れまたは錆割れが起きた窓ガラスは特徴的な割れ方をするため、通常の割れ方をしたガラスと見分けるのは簡単です。

熱割れまたは錆割れが起こった場合、窓ガラスの端、框(かまち)に収められた部分からガラスの中心部分に向かってヒビ(亀裂)が入ります。

亀裂の数は1~3本程度と少なく、ゆるやかなカーブを描いていたりS字状になったりします。

割れ広がるスピードは速くはないため、刺激を受けなければ通常穴が開くことはありません。

一方、強い攻撃を受けて割れた窓ガラスは、攻撃を受けた部分を中心として放射状・蜘蛛の巣状に複数のヒビ割れが入ります。

亀裂は直線であり、衝突部分には穴が開くこともあります。

何か物をぶつけるなど衝撃を与えていないのにも関わらず、いつのまにか窓ガラスにヒビ割れが生じていたのであれば、熱割れまたは錆割れを起こしている可能性が高いです。

熱割れとは

熱割れした窓ガラス

熱割れは窓ガラスが部分的に熱されたときに起きる自然破損現象です。

ガラスは熱を吸収して温まると、膨張する性質を持っています。

1枚の窓ガラスが部分的に熱されると、高温になった部分とそうでない低温の部分で膨張率が変わり、引っ張り合いを起こします。

この引っ張り合いは「熱応力」と呼ばれ、熱応力に耐えきれなくなると、ガラスにヒビ割れが生じてしまうのです。

熱割れは日射熱を吸収しやすい黒いワイヤーが封入されている「網入りガラス」で発生することが多いトラブルですが、透明なフロートガラスや複層ガラス(ペアガラス)などでも起きることがあります。

対処法は「窓ガラスに熱膨張が起こらないようにすること」であり、具体的には日光が当たりやすい窓ガラスならサンシェードやすだれなどで窓ガラスを保護する、室外機の風やエアコンの温風などを窓ガラスに当てない、窓ガラスの近くに家具やダンボールなどの物を置かないなどが挙げられます。

また、窓ガラス用フィルムを貼る場合はガラスとの相性や種類に注意が必要です。

フィルムとガラスの間に気泡が残ったりズレがあったりすると温度差が発生しやすくなるため、貼る際は慎重に作業を行うか、窓ガラスフィルムの貼り付けに対応した業者を利用しても良いでしょう。

錆割れとは

サビ割れした窓ガラス

窓ガラスの錆割れは、ワイヤーが封入された「網入りガラス・線入りガラス」特有の自然破損現象です。

錆割れの原因は、網入りガラスの中に入っているワイヤーが経年劣化によって錆びることで膨張し、ガラスを圧迫することによるものです。

網入りガラスは建築物の開口部に設置する防火設備として認定されており、防火地域や準防火地域ではほぼ必ずといっていいほど使用されています。

マンションにおいても網入りガラスは窓に採用されているケースが多いのですが、長期的に使用しているとしばしば錆割れを起こしてしまいます。

網入りガラスは製造時にワイヤーを封入するため、切断面にはワイヤーが外部から見える状態となっています。

通常は防腐剤などを使って防サビ加工を行いますが、湿気や結露水など水分が長期間にわたってワイヤーに触れた状態が続くと、錆び・腐食が発生して錆割れを起こしてしまうのです。

錆割れを防止するにはワイヤーを水分や湿気から守ることが重要で、サッシ枠に窓ガラスを固定しているパッキン(グレージングチャンネル)の劣化を防ぐことが有効な方法となります。

結露が発生して水滴が付いているのを発見したら拭き取る、ホコリが溜まっていたら除去するなど、こまめなお手入れを行うとゴムパッキンが劣化しにくくなり、錆割れのリスクを低減できるでしょう。

また、ゴムパッキンが紫外線による劣化などで浮いたりボロボロになっているのを見つけたら、早めに取り換えることで錆割れを防止することができます。

災害や事故などで窓ガラスが割れた場合

災害や事故でガラスが割れた

予測ができない災害や事故などによって賃貸マンションの窓ガラスが割れてしまった場合、修理交換にかかる費用は物件の所有者が負担するのが基本です。

例として、台風や地震や噴火、雹や霰、そのほか自然災害による被害によって窓ガラスが割れてしまった場合が該当します。

また、強風時にダンボールや瓦など飛ばされた物が窓に衝突した、野鳥がガラス窓にぶつかったといったケースにおいても、入居者(借主)には非がないため交換費用はオーナーが支払います。

ただし、災害が事前に予測できたのに適切に対処しなかった場合では、入居者に支払い義務が生じるケースもございます。

具体的には台風が来るのが分かっていたのにベランダの物を片づけず風で飛ばされた、雨戸やシャッターがあるのにも関わらず閉めなかったことなどが原因で賃貸マンションの窓ガラスが割れたのであれば、善管注意義務に違反して損害を発生させたとみなされる可能性が高いです。

こういった場合の修理交換費用は入居者負担となりますので、天気予報などで事前に予測ができる災害の前には、ベランダ周辺の片付けや雨戸を閉めるなど、適切な対応を行うようにしましょう。

空き巣や泥棒に窓ガラスを割られた場合

空き巣などの泥棒に窓ガラスを破られた

空き巣・泥棒など侵入窃盗犯に賃貸マンションの窓ガラスを割られてしまった場合、修理や交換にかかる費用は原則オーナー(貸主)や管理会社の負担となります。

ですが、もし窓ガラスが割られていることに気が付いた場合、オーナーよりも先に警察に通報してください。

家の中にまだ犯人が隠れている可能性もありますので、安全を確保するためにできるだけ早く外に出て、安全な場所から通報するようにしましょう。

また、警察が到着した後は現場検証を行うため、家の中のものは極力動かしたり触ったりしないことも大切です。

一般的に窓に使用されている透明フロートガラス、網入りガラス、型板ガラスなどは簡単に割ることができるため、空き巣などの窃盗犯は窓を侵入経路に選ぶことが少なくありません。

通常、ガラスを割った時には大きな破壊音がしますが、窃盗犯は音がほとんどでない手法を使って静かにガラスを割って小さな穴を開け、そこから室内に手を入れて直接カギの解錠を行い家の中に侵入します。

窃盗被害に遭ったマンションなどの集合住宅では、3階建て以下の場合で約40.7%、4階建て以上では約24.5%が窓を侵入経路としていることが分かっています。(令和4年・警視庁「住まいる防犯110番」参照)

複層ガラス(ペアガラス)が内部結露を起こした場合

近年では住宅の高断熱化・省エネルギー化のため、窓に複層ガラス(ペアガラス)を採用することが多くなっており、賃貸マンションにおいても導入されることが増えています。

複層ガラス(ペアガラス)は2枚もしくは3枚のガラスを1セットの窓として扱い、その構造から断熱性や遮熱性の向上、冷暖房の効率アップ、結露の防止効果などの効果が期待できます。

耐用年数・寿命は約10~15年と言われており、中空層と呼ばれるガラスとガラスの間の部分に結露が発生したら、交換が必要であると判断できます。

内部結露が発生した複層ガラス(ペアガラス)は、性能が一気に低下して外気の影響を受けやすくなってしまうことから、本来備わっている断熱・遮熱などの効果を得ることができません。

原因はガラスを支えるシーリング・コーキング材が劣化したことによるものであり、経年劣化・自然損耗に該当します。

入居者に非はありませんので、賃貸マンションに設置されている複層ガラス(ペアガラス)に内部結露が発生して交換が必要になった場合は、オーナーが修繕費用を負担することになります。

子どもが窓ガラスを割ってしまった場合

子どもが窓ガラスを割ってしまった

子どもが玩具やボールを投げて窓ガラスが割れた、家の中を走って窓ガラスにぶつかった・・・こういったトラブルはよくあることで、ガラス修理業者なら何度も遭遇する案件です。

お子さんが賃貸マンションの窓ガラスを割ってしまった場合は、入居者の責任となりますので、修理交換にかかる費用は入居者負担となります。

入居者負担となった場合は、交換費用を火災保険で補填できる可能性がございます。

子供がマンションの窓ガラスを割ってしまったというケースでは火災保険の適用条件である「予測ができない突発的な事故」に該当していることが多く、補償の対象となる可能性が高いのです。

また、ご自宅ではなく「子どもが友人の家の窓ガラスを割った」場合では、火災保険のほか、自動車保険などに付帯している個人賠償責任保険が利用できる可能性があります。

ただし、保険の内容や補償範囲は、保険会社や契約内容によって異なるという点に注意しなければなりません。

次項で解説しますが、もし子どもがわざと・意図的に窓ガラスを割った場合は補償対象外となる点にもご注意ください。

火災保険が適用されるかどうかは、保険会社のパンフレットやホームページで確認するか、電話で問い合わせてみましょう。

故意に窓ガラスを割ってしまった場合

経年劣化や自然破損ではなく、入居者が故意または過失によって賃貸マンションの窓ガラスを割ってしまった場合は、修理交換費用は入居者が支払わなければなりません。

実際に入居者が費用を負担することになったケースでは、イライラして物を投げたら窓に当たってガラスが割れてしまった、酔って転倒して窓ガラスにぶつかったなどの事例があります。

この場合はどちらも修理費用は入居者負担で、火災保険も適用範囲外のため支払いは実費になります。

ですが、わざと・意図的ではなく、なおかつ予測することができない突発的な事故や過失によって賃貸マンションの窓ガラスを割ってしまった場合では、修理費用は入居者負担ですが火災保険が利用できる可能性があります。

例として、大掃除や模様替えの途中で家具を窓ガラスにぶつけて割ってしまった、立ちくらみやめまいなどで窓ガラスにもたれかかってヒビが入った、こういったケースでは火災保険の適用範囲内と認められ、ガラスの交換費用を保険金で補填できるかもしれません。

もし過失・事故によって賃貸マンションの窓ガラスを割ってしまった場合は、火災保険が利用できるか確認してみましょう。

分譲マンションで窓ガラスを交換する場合

窓ガラスの修理費用はだれが負担?分譲マンションの場合

ここからは、分譲マンションで窓ガラスの修理または交換を行う場合についての解説します。

窓が割れた・割られた時に修理費用を負担するのは誰になるのか、建物の修繕を目的とした窓ガラスの交換を行う場合について、分譲マンションで窓の修理交換を行う時に注意が必要となるポイントなどを、具体例とともに詳しく解説いたします。

分譲マンションのガラス交換は、基本的に区分所有者が費用を負担

分譲マンションで窓ガラスが割れてしまった場合、修理や交換にかかる費用は基本的にその部屋の所有者(住人)が支払うことになります。

賃貸マンションでは故意や過失など入居者の行動が原因となって窓ガラスが割れた場合以外は基本的に管理会社やオーナーが修理交換費用を負担しますが、分譲マンションの場合は熱割れや錆割れといった自然破損現象、突発的な事故や災害、故意、過失ほか大抵のケースにおいてその部屋の持ち主が修繕費を負担しなければなりません。

窓ガラスは国土交通省の「マンション標準管理規約」によって、共有部分であると指定されています。

ですが共有部分であっても特定の人(所有者・住人)しか使用しない部分に関しては「専用使用権」が設定されていることから、破損した際に発生する修繕費用は区分所有者の負担となるのが一般的なのです。

ただし、場合によっては管理組合がガラスの修理交換費用を負担するケースもございます。

以下からは分譲マンションでは窓ガラスの修理交換費用を誰が負担することになるのか、利用できる保険はあるのか、交換する際に注意しておきたい重要なポイントなどについて、具体的な事例とともに詳しく解説いたします。

マンション全体で大規模な修繕を行う場合

マンションでは風雨や日射の影響によって損傷・摩耗した箇所の回復、経年による劣化の修繕、機能性や耐久性の回復および向上、維持管理などを目的として、一定の周期に合わせて大規模な修繕工事が計画的に実施されます。

大規模修繕工事は12~15年に1回行われるのが通常で、窓ガラスやサッシ枠は3回目の工事で取り換えられることが一般的と言われています。

マンション全体で大規模な修繕工事を実施する際に、窓ガラスの交換が工事内容に含まれているのであれば、この時の費用は修繕積立金でまかなわれます。

分譲マンションにお住まいの方は、毎月「修繕積立金」を支払われているかと思いますが、マンション全体で大規模な修繕工事を行う際には、この修繕積立金が使われるのです。

空き巣や泥棒などの被害に遭い、窓ガラスを割られた場合

空き巣や泥棒など第三者による犯罪行為によって分譲マンションの窓ガラスが破壊された場合は、管理組合が加入している火災保険によって窓ガラスの修理交換費用が支払われるケースが一般的です。

国土交通省のマンション標準管理規約コメント、第21条関係⑥によると、「バルコニー等の破損が第三者による犯罪行為等によることが明らかである場合の保存行為の実施については、通常の使用に伴わないものであるため、管理組合がその責任と負担においてこれを行うものとする。ただし、同居人や賃借人等による破損については、「通常の使用に伴う」ものとして、当該バルコニー等の専用使用権を有する者がその責任と負担において保存行為を行うものとする。」と記載されており、侵入窃盗犯が窓ガラスを割った場合もこれに該当します。

ですが、火災保険を利用する場合は契約の内容によっては交換費用の一部を区分所有者が負担するケースもあるため、注意が必要です。

そのため、もし侵入窃盗犯に分譲マンションの窓ガラスを割られてしまった場合は、まず管理組合に連絡を取り、火災保険の利用ができるかの確認と、費用を負担しなければならないかなどをしっかり確認するようにしましょう。

住宅の性能アップを目的とした窓の交換を行う場合

マンションの窓ガラスは共有部分であり、基本的には住人が好きに変更することはできません。

ですが、国土交通省が公表している「マンション標準管理規約」が2004年に改正され、防犯や防音、断熱といった住宅の性能向上を目的とした窓ガラスの交換は、管理組合が計画的な修繕を速やかに実施的ない場合は区分所有者の責任と負担で実施することについて細則を定めるとされています。(※)

ただし実際に交換ができるかどうかは、お住まいのマンションの管理規約の内容にもよるため注意が必要です。

一般的には、マンション全体の景観を損なわず、外観の統一性を保てる、なおかつ交換にかかる費用を自己負担にするのであれば、窓ガラスを複層ガラス(ペアガラス)など機能性ガラスへ交換できる可能性は高いです。

もし分譲マンションで機能性ガラスを窓に設置したい場合は、必ず管理会社やオーナーに確認をとるようにしましょう。

(※マンション標準管理規約・第22条(窓ガラス等の改良):共用部分のうち各住戸に附属する窓枠、窓ガラス、玄関扉その他の開口部に係る改良工事であって、防犯、防音又は断熱等の住宅の性能の向上等に資するものについては、管理組合がその責任と負担において、計画修繕としてこれを実施するものとする。管理組合は、前項の工事を速やかに実施できない場合には、当該工事を各区分所有者の責任と負担において実施することについて、細則を定めるものとする。)

分譲マンションで窓ガラス交換を行う際の注意点

分譲マンションで窓ガラスを交換するにあたって注意したいポイントは、分譲であっても選択できるガラスの種類には制限があるということです。

窓ガラスは建物全体の景観に大きく影響を与える要素であり、住人がそれぞれ自分の好みでガラスを交換すると外観の統一性が失われてしまいます。

また、建築基準法によって、防火設備の設置が必須とされる開口部には防火戸など防火設備として機能する建具を必ず使用しなければならないと義務付けられており、勝手に変更することは原則としてできません。

使用できるガラスの種類や工事の可否などは、基本的には管理組合が定めている管理規約に記載されており、内容に従う必要があります。

規約の内容はお住まいのマンションごとに違いがありますので、希望する条件が規約をクリアしているかは規約の見直しまたは管理組合に問い合わせるなどして必ず確認をとるようにましょう。

以下で、分譲マンションで選択可能なガラスの種類と防火設備用のガラスについて、一般的な例を詳しく解説いたします。

外観に影響を与えるガラスは選定できないケースが大半

マンションなど集合住宅では、外観の統一性を損なうことが予測されるリフォームは、管理規約などによって認められていないことがほとんどとなります。

窓ガラスは外から見える設備であり、マンション全体の景観に影響を与える重要な要素のひとつです。

そのため、分譲であっても区分所有者が個々で好きな窓ガラスを設置することは、一般的には禁止されていることが多いのです。

例として、模様が入った意匠性の高いガラスや、カラー付きガラスなど外観に影響する窓ガラスは取り付けが禁止されていることが多いため、注意しましょう。

防火指定されている開口部のガラス交換について

網入りガラスと耐熱強化ガラス

防火地域または準防火地域に指定されている地域の建築物では、外壁の開口部のうち延焼のおそれのある部分において、炎の燃え広がりを防止する目的として「防火設備・防火戸」の設置が義務付けられています。(建築基準法:法第61条・令第136条の2)

そのため、該当する箇所の窓ガラスは防火・遮炎性能を有するものを設置しなければなりません。

防火性能を持つガラスは、網入り板ガラスや耐熱強化ガラスなどが当てはまります。

マンションでは窓の防火設備には網入りガラスが用いられるのが一般的ですが、各ガラスメーカーより網無しの透明な防火ガラスも製造・販売されています。

例として、AGC(旧・旭硝子株式会社)のマイボーカ、日本板硝子のパイロクリア、セントラル硝子のファイアレックスなどの商品がございます。

耐熱強化ガラスはワイヤーが封入されていないため視界がクリアで景色をより楽しむことができる、一般的な板ガラスと比較して約6倍以上の強度を持っており物理的に割れにくい、万が一割れても破片が鋭利にならず細かな粒状に砕けるためケガのリスクが低いなどのメリットがあります。

デメリットは、網入りガラスと比較して費用が高額であること、受注生産品のため注文から工事が完了するまでに時間がかかってしまうなどが挙げられます。

もし分譲マンションで網入りガラスを透明な耐熱強化ガラスに交換されたい場合は、規約の内容によっては変更ができない場合があるため、交換できるかどうかを管理組合に問い合わせましょう。

マンションの窓ガラスが割れた!交換費用の相場は?

マンションの窓が割れた!交換費用の相場は?

ここからは、マンションでの窓ガラス交換にかかる費用の相場についての解説となります。

窓ガラスが割れてしまった際にかかる交換費用は、ガラスの種類やサイズなどの条件によって変わるため、一概には言いきれません。

交換費用の大体の相場をご紹介すると、透明板ガラス(フロートガラス)で約18,000円から約23,000円、網入りガラスで約32,000円から約60,000円となります。

また、機能性ガラスの場合は、耐熱強化ガラスで約45,000円から58,000円、複層ガラス(ペアガラス)で約36,000円から50,000円程度でしょう。

上記はマンションで使用されることの多いガラスの種類で、ガラスの大きさは横900mm×縦1,800mm、特殊作業を含まない標準工事の場合を想定した金額であり、あくまで参考価格となりますのでご注意ください。

特に、機能性ガラスは性能が高いほど金額も上がるため、ものによっては100,000円を超過するケースもございます。

費用の内訳については、以下でご紹介いたします。

窓ガラス修理交換にかかる費用の内訳

窓ガラスの交換費用は、「ガラスの本体代金」、「作業代金(工事費)」、「処分費」、「その他諸経費」の4つの項目が主な内訳内容となります。

特に金額を左右するのがガラスの本体代金で、大きさや厚さはもちろん、種類によって値段が大きく異なります。

種類は、フロート板ガラスや型板ガラスや網入りガラスなど現場で切り取り加工が可能な種類は比較的安価ですが、防犯ガラスや複層ガラス(ペアガラス)など機能性ガラスは高機能タイプになるほど金額が上がります。

作業代金は基本料金・工事費などと呼ばれることもあり、一般的には出張料やガラスの運搬にかかる費用、作業に必要な部品代などが含まれています。

その他諸経費は、現場の状況や作業内容によって発生する可能性のある料金を指し、案件によって大きく変わります。

マンションで窓ガラス交換を行う場合はエレベーターの有無が諸経費に影響することが多く、エレベーターが無く階段でガラスを運ぶ場合は追加運搬費として料金が加算される可能性がございます。

内訳内容の中でも、作業代金とその他諸経費は業者によって内容や料金に違いがありますので、問い合わせや依頼、見積もりの際に内容をしっかり確認しておくようにしましょう。

交換費用の詳細は、現場での見積もりが必要です

窓ガラスの修理交換についての詳しい工事内容や金額を出すだめには、ガラス修理交換業者が直接現場に行き、調査を行う必要があります。

一言でガラスと言っても種類や厚さやサイズは窓によって異なるため本体価格は案件によって大きく変わりますし、窓枠やサッシの状態などによって必要な作業内容や使用する部品なども変わります。

また、運搬経路などの周辺状況、ガラスの大きさなどによって必要な作業員の人数なども調整しなければなりません。

このように金額や作業内容は現場によってそれぞれ異なりますので、マンションで窓ガラス交換を行う際の正確な費用を知るには、プロによる入念な現場調査が必須となるのです。

いきなり家にガラス屋を呼ぶのが不安な方や、とりあえず参考価格を知りたい方、複数の業者で相見積もりを取りたい方は、電話やメールを使った見積もりサービスを利用されるのがおすすめとなります。

実際の現地調査を行わないため最終的に支払い金額に決定されるものではありませんが、おおよそかかる金額を教えてくれます。

電話やメールで問い合わせる際は、ヒアリングの際にガラスの種類や大きさ、周辺状況などの情報を詳しく伝えたり、メールであれば現場状況がわかる写真を送ったりすることによって、より詳しい値段を知ることができるようになるでしょう。

マンションのガラス修理交換費用を安く抑えるには

マンションの窓ガラス交換費用を安く抑えるには?

マンションの窓ガラスを修理交換するにあたって、費用はなるべく安く抑えたいかと思います。

窓の修理交換にかかる費用は決して安いとは言えない金額であり、ガラスの種類やサイズ、設置場所の状況によってはかなり高額となる場合もございます。

以下からはマンションの窓ガラス交換にかかる費用を安く抑える方法について、窓ガラスが割れてしまった時に修理を行うケースと、窓の交換によって断熱リフォームを行うケース、それぞれの状況に分けた解説に加えて、ガラス交換業者の見積もり比較についても詳しくご紹介いたします。

窓ガラスの修理なら、火災保険が利用できるか確認しよう

マンションで窓ガラスが割れてしまって修理対応が必要になったら、費用は火災保険で補填できる可能性があります。

火災保険は不動産を購入する際に加入されている方がほとんどで、賃貸でも契約時に加入を勧められることが多いのではないでしょうか。

火災保険は、その名前から「火事によって被害を受けた時に補償を受けることができる保険」と間違えられることもあるのですが、実際は「住宅に関する損害が発生した場合に補償を受けることができる保険」であり、火災以外の範囲も広く補償してくれるのです。

窓ガラスの破損は大抵の火災保険において補償範囲内に含まれており、必要に応じて利用することができます。

ただし、窓ガラスの破損が火災保険の対象とされているか、割れた原因が補償範囲内であるかどうかの詳細は、加入されている保険の契約内容や保険会社によって異なるため注意が必要です。

一般的には、台風や雹や霰などの災害、第三者によるイタズラや泥棒などの被害、予測ができない突発的な事故などによって窓ガラスが割れた場合に適用されます。

火災保険が適用された具体的な事例としては、空き巣に窓ガラスを割られた、不審者が石を投げて窓を割った、台風で飛んできた物がマンションの窓に衝突して割れた、子どもがボールで遊んでいた際に窓ガラスを割ってしまった、このようなケースでは、実際に保険金が支払われています。

また、もし窓ガラスを意図的・わざと割った場合は適用範囲外となるため、火災保険は利用できません。

窓ガラスが割れた理由が補償範囲に含まれているかどうかは、契約内容が記載されているパンフレットやホームページを確認するか、保険会社に直接問い合わせて確認するようにしましょう。

省エネ効果の高い窓へのリフォームなら、補助金制度の利用がおすすめ

分譲マンションで断熱効果のある窓ガラスに交換する場合、補助金制度を活用することで、費用を安く抑えられる可能性があります。

国は住宅の高断熱化・省エネ性能の向上を推奨しており、新築住宅はもちろん、既存の住宅、マンションなどを対象として様々な支援制度を用意しています。

具体的には、複層ガラス(ペアガラス)や真空ガラス、二重窓(二重サッシ・内窓)などによるリフォームを行う際に支援制度を利用できる可能性が高いです。

窓は開口部の中でも最も温度の出入りが激しく、窓の断熱性や気密性を改善することで家全体の断熱性が向上し、冷暖房効率のアップや結露の発生を抑えることができます。

もともと分譲マンションの窓ガラスは共有部分であることから、区分所有者(住人)が好きに変更することはできませんでした。

ですが、2004年に国土交通省のマンション標準管理規約が改正されたことによって、現在は分譲マンションの断熱や防音、防犯といった住宅性能の向上・改善を目的とした窓ガラスやサッシのリフォームは、区分所有者が個人負担で行えるように変更されています。

分譲マンションの窓リフォームで利用できる主な補助金制度は、以下の4つが挙げられます。

・こどもエコ住まい支援事業

・次世代省エネ建材の実証支援事業

・既存住宅における断熱リフォーム支援事業

・長期優良住宅化リフォーム推進事業

窓ガラスリフォームの補助金制度・助成金制度は、種類によって対象となる要件や募集の期間が異なります。詳細はキャンペーン専用のホームページでご確認ください。

先進国の中でも遅れている?断熱性能が低い日本の住宅の特徴

近年、温室効果ガスの排出量低減による脱炭素社会の実現に向けて、地球温暖化の防止や気候変動などへの対策は、世界各国において重要な課題のひとつとなっています。

温暖化対策の一環として省エネルギー住宅の建築が推奨されており、先進国のほとんどでは新築住宅などにおいては高断熱化が義務化されているのですが、2024年時点で日本は住宅の高断熱化が義務化されておらず、一般的な住宅は断熱性能・機密性能に関して他国に大きく後れを取っているのが現状です。

断熱性や気密性が低い住宅は外気温が室内に影響しやすいため、冷房や暖房の効きは良いとは言えず、「夏は暑く、冬は寒くなる」状態となります。

室温を快適な状態に保つためには空調設備の稼働率を上げなければならなくなりますが、二酸化炭素やフロンといった温室効果ガスの排出量が増加するため環境への負荷が大きく、電気代やガス代や灯油代など空調にかかる光熱費も高くなってしまいます。

また、家全体の断熱性が低いと、暖房が効いているお部屋から出た時に、廊下や浴室やトイレなどに移動する際に強い寒さを感じることもあるのではないでしょうか。

急激な寒暖差は血管や心臓に負担がかかりやすく、ヒートショックを起こすリスクが非常に高いのです。

現在の日本の住宅は高断熱化・高気密化が遅れている状況ですが、環境・家計・健康への影響を考慮すると、高断熱化がおすすめとなります。

住宅の高断熱化は、窓の断熱性を向上させることで劇的に改善すると言われています。

窓の断熱化に対する補助金制度は、新築住宅だけでなく既存の住宅、マンションでのリフォームでも利用できるものが用意されています。

うまく活用することでお得に窓の断熱性をアップさせ、快適な住まいづくりに繋げてみてはいかがでしょうか。

複数のガラス交換業者を比較する

ガラス交換業者をご自身で手配する場合、複数の業者で見積もりを取って料金を比較することも、費用を安く抑えるための重要なポイントとなります。

理由はガラスの仕入れ価格や作業費、出張料などの設定は業者によって様々であり、見積もり料金に差が出る可能性が高いためです。

見積もりを取る際には、提示された料金が最終的に支払う金額であるのかも確認しておきましょう。

稀にですが、作業中や作業終了後に追加で作業費が発生すると説明する悪徳業者もいるようです。

また、見積もりを比較する際は、業者の対応も一緒に比較して検討することをおすすめします。

ただ金額が安いというだけでガラス屋を選ぶと、技術が十分でなく再工事が必要となってしまう、アフターフォローサービスを十分に受けることができないなどのトラブルに繋がる恐れがございます。

費用は適正であるか、技術面や対応面に問題はないか、保証サービスは用意されているかなど、信頼できるかどうかも重視して比較を行い、最終的に依頼する業者を選定することをおすすめいたします。

マンションの窓ガラスを修理・交換する流れ

マンションの窓ガラス修理交換の流れ

マンションで割れてしまった窓ガラスの修理交換を行う際の流れは、以下のとおりです。

1.マンションの管理組合・管理会社に連絡する

賃貸・分譲に関わらず、マンションに設置されている窓ガラスが割れてしまった場合は、まず管理会社や管理組合に連絡を取りましょう。

マンションでは、依頼するガラス交換業者が決まっていることがあります。

管理会社にガラス交換業者を手配してもらえたり、指定のガラス屋の連絡先を教えてもらえる可能性がございます。

管理会社や管理組合に連絡を取る際には、ガラスの破損理由も伝え、修繕費用は誰が負担することになるのかについても確認をとっておくようにしましょう。

2.交換する窓ガラスの種類を確認する

ガラス交換業者に問い合わせを行った際は、交換するガラスの種類や大きさなどについて聞かれます。

簡単で良いのでガラスの種類をすぐに答えられるようにしておくと、依頼がスムーズ進みます。

窓ガラス交換による断熱リフォームを行う場合は、元のガラスの種類だけでなく、希望する新しいガラスの種類も決めておくとよいでしょう。

3.ガラス交換業者に連絡する

ガラス修理交換業者への依頼は、電話やメールを使って行うのが一般的です。

ガラスの種類や窓のサイズ、現場の状況などを伝え、現地調査の日程を決めます。

4.現場調査、見積もり金額、工事の内容や日程を確認する

現場調査を行い、見積もり金額や作業内容、工事日程などの説明を受け、内容に問題がないか確認します。

窓に使用されているガラスの種類がフロート板ガラスや網入りガラス、型板ガラスなど1枚ガラスであれば、一般的なガラス修理業者であれば自社の倉庫にある程度の数を揃えていることが多く、早ければ依頼した当日や翌日の工事が可能となります。

複層ガラス(ペアガラス)や耐熱強化ガラス、防犯ガラスや防音ガラスといった機能性ガラスの場合は現場での切り出し作業ができない種類であり、受注生産品ですので納期に2週間から1か月ほどかかる点に注意が必要です。

5.管理組合に工事の申請を出す

ガラス交換業者から提示された見積もり金額や工事日程について、管理会社や管理組合に報告し、工事の申請を行います。

6.申請受理後、ガラス交換業者に発注

管理会社や管理組合が申請を受理、工事の許可がおりたら、ガラス交換業者に工事を依頼します。

機能性ガラスであれば、この時点でメーカーに発注をかけることになるでしょう。

7.作業完了後、施工箇所の確認、料金の支払い

窓ガラスの修理交換作業が終わったら、施工箇所に問題が無いか確認を行います。

特に問題が無ければ、料金の支払いとなります。

管理会社が費用を負担する場合は、業者が直接管理会社に請求書を送る流れとなるでしょう。

入居者が費用を負担する場合は、ガラス屋が指定する方法で支払いを行います。

マンションで窓ガラスの交換にかかる費用についてのまとめ

今回は、マンションの窓ガラス交換にかかる費用についてご紹介しました。

マンションの窓ガラスの交換費用は、ガラスの種類や厚さ、サイズのほか、作業内容や現場の状況などによって変動するため、一概には言えません。

スタンダードな1枚ガラスタイプだと安くて約18,000円、高機能タイプの窓ガラスでは100,000円以上かかるケースもあるため、詳細な金額を知るためにはガラス交換業者を呼んで現地での調査見積もりを行う必要がございます。

マンションで誰が窓ガラスの修理交換費用を負担するのかについては、賃貸なのか分譲なのか、割れた原因・理由などの要因によって変わります。

賃貸マンションでは、自然破損や事故や災害など窓ガラスが割れてしまった原因が入居者にない場合は、基本的に管理会社やオーナーが修理交換費用を負担しますが、入居者の行動によってガラスが破損した場合においては入居者が費用を支払わなければなりません。

分譲マンションで窓ガラスが割れた場合の修理交換費用は、基本的に区分所有者(住人)に支払い義務が生じますが、大規模修繕を行う際に窓ガラスの交換を行う場合では、毎月積み立てている修繕積立金から費用が支払われるでしょう。

もし割れてしまった窓ガラスの修理費用を入居者・区分所有者が負担することになった場合、火災保険の補償範囲内であるかを確認することをおすすめいたします。

火災保険を利用することで、修理や交換にかかる費用を補填し、安く抑えることができる可能性がございます。

また、分譲マンションでは住宅の高断熱化・高気密化を目的とした窓ガラスのリフォームにおいて、支援金制度を活用することでお得に窓ガラスを交換することができます。

分譲マンションで窓の断熱リフォームを検討されているのであれば、補助金制度や助成金制度の募集要項をチェックされてみてはいかがでしょうか。

ガラス屋ミーアでは、賃貸・分譲問わずマンションのガラス修理交換に最短で即日中に対応させていただきます。

掃き出し窓や腰高窓、お風呂やトイレの小窓、サイズの大きなFIX窓ほか様々な窓ガラスの修理交換に迅速に対応いたします。

弊社は完全自社施工、作業実績豊富なベテランスタッフが現場を担当いたします。マンションで割れた窓ガラスの交換、窓の断熱リフォームによる複層ガラス(ペアガラス)や内窓の設置をお考えでしたら、ガラス屋ミーアまでお気軽にご依頼ください。

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