お風呂のドアのガラス・アクリルが割れた際の対処方法と交換について
お風呂のドアのガラスが割れたら早急に交換
今回は、お風呂のドアのガラスや樹脂パネルが割れた際の交換についての解説です。
業者を利用してガラスを交換する場合のおおまかな料金、ガラス修理に使える保険について、賃貸で浴室ドアのガラスが割れた際の対応のほか、自分でできる応急処置方法やDIYによるガラス交換についてなど詳しい内容がご覧いただけます。
お風呂のドアのガラスや、アクリルなどの樹脂パネルが割れた際は、できるだけ早く修理や交換などの対応をとることが望ましいです。
ガラスを割れたままの状態で放置していると、以下のようなリスクがあります。
・飛散したガラスの破片によってケガをする恐れがある。
・破損した部分から湿気や水滴などの水分が脱衣所に入り込んで、カビや腐食が発生する原因となる。
・ガラスが大きく割れ落ちていると、お風呂自体の使用が困難になる。
浴室扉に使用されているのは、ガラス製のドア、または樹脂パネル製のドアとなります。
どちらも割れた際は修理などで完全に直すことができないため、基本的には交換となります。
お風呂のドアが割れた場合の交換では、破損状態によって交換の範囲が変わるため、工事内容や費用は様々で一概には言えません。
まずは、浴室ドアのガラスまたは樹脂パネルが割れた際に、どのような対応を行うべきかについて見ていきましょう。
浴室ドアのガラスが割れた場合
お風呂のドアがガラスでできている場合は、破片でケガをするリスクが非常に高く危険性が高いです。
そのため、できるだけ早くガラス屋へ交換を依頼することをおすすめいたします。
浴室用ドア用のガラスは、板ガラスか強化ガラスとなります。
くもりガラス(型板ガラス・霞ガラスなど)の浴室ドア交換
ガラスは昔からよく窓や扉などに使用されていて、流通量が多く安い価格で入手することができる反面、強度がとても低く割れやすい性質を持っています。
築年数が古い建物では、型板ガラス・霞ガラスなど模様の入っているガラスが浴室ドアに採用されていることが多いです。
割れてしまうと破片は刃物のように鋭くとがった形状になり、周囲に飛び散りますので、怪我を負ってしまうリスクは非常に高いです。
くもりガラスはガラスの専門店などでは基本的に在庫が常に確保されている商品であり、台風や地震といった災害時などを除いて、業者によっては早ければ割れ替え工事に即日中の対応ができる場合があります。
また、大体のガラス専門業者は割れた破片の掃除・回収なども行いますので、すぐに工事の予約が取れた場合は、無理に応急処置や片づけは行わずにプロに任せた方が良いでしょう。
強化ガラスの浴室ドア交換
強化ガラスは通常の板ガラスと比較して、約3.5倍から5倍以上にもなる高い強度を持った特殊なガラスです。
強い衝撃を受けても割れるリスクが低く、割れてしまった場合も破片は丸く粒のような形状となります。
人体を傷つけにくい性質を持っていることから、別名「安全ガラス」とも呼ばれています。
強化ガラスは板ガラスと変わらない見た目をしていますので、採光性や透明度は変わりません。
デザイナーズマンションやホテルなどの宿泊施設のほか、介護施設などのお風呂のドアに強化ガラスが使用されていることが多いガラスです。
板ガラスに比べると値段が高いですが、浴室は狭く圧迫感が出やすいため、開放感を持たせる目的やデザイン性を重視したりする場合など、安全性に加えておしゃれな雰囲気を持たせたい場合は強化ガラス製の浴室ドアの採用が適していると言えるでしょう。
透明タイプとフロストタイプの2種類がありますので、プライバシー性を考慮する場合はガラスの向こう側がぼやけて見えるフロストタイプがおすすめとなります。
強化ガラスの浴室ドアが割れた時は、ガラス全体が割れ落ちるため修理や補修ができず交換となりますが、強化ガラスは製造方法が特殊で受注生産ですので工事までに時間がかかる点に注意が必要です。
通常のフロートガラスを指定のサイズに切り出した後、加熱・冷却処理を加えることによって製造されているため、業者に依頼してから日数がかかってしまいます。
交換の依頼は一般のガラス屋で問題ありませんが、割れ落ちた破片の回収や本工事までのつなぎとなる仮工事にも対応してくれる業者を選定することをおすすめいたします。
浴室ドアのアクリル樹脂パネルが割れた場合
アクリル樹脂パネルは衝撃を受けて割れたときに大きく亀裂が入ることが多く、ガラスが割れた時と異なり破片が鋭利にならず散らばりにくいという性質を持っています。
ケガをするリスクが低く安全性が高いということから、最近は浴室ドアにはアクリル樹脂パネルが採用されることが一般的となっています。
アクリル樹脂パネルはガラスに比べると少し高額になりますが、万が一割れた時のことを考えると板ガラスからアクリル板への交換がおすすめです。
通常の板ガラスがはめ込まれているお風呂のドアであれば、アクリル樹脂パネルへの交換作業は特に難しいものではないため、割れ替えの際に変更される方も多いです。
なお、アクリル樹脂パネルの浴室ドアが割れた際は、パネル部分のみ交換できる場合とドア自体を取り換えなければならない場合がございます。
樹脂パネルが接着剤によってサッシに固定されているのであれば、基本的にドアごと交換の対応となります。
ドアのサッシ部分に埋め込まれているパネルが、グレージングチャンネル(通称:グレチャン)で固定されていれば、樹脂パネルだけを付け替えることができます。
パネル部分が4つに分割されている、賃貸のマンションやアパートなどで採用されていることが多い折れ戸タイプのお風呂のドアでは、グレチャン固定であるケースが比較的多いです。
グレチャン固定のアクリル樹脂パネルの交換、または板ガラスからアクリル板への変更は、災害時などの特殊状況を除いて最短で即日中に対応ができる工事内容となっています。
浴室ドアごと交換が必要な場合
お風呂のドアのガラスまたはアクリル板が割れてしまった際に、ドアそのものを交換しなければならないケースが何パターンかあります。
まず、強化ガラス製の浴室ドアは、ドア全体がガラスなので全体の交換となります。
ドアの枠部分にガラスやアクリル板が固定されているタイプのお風呂のドアであれば、基本的に枠を再利用してガラスを交換したりアクリル板に取り換えたりすることが可能です。
ただし、アクリル樹脂パネルが接着剤で枠に固定されている場合は、ドア自体の取り換えが必要となります。
接着固定式だとアクリル樹脂パネルだけを取り除くことは難しく、パネル1枚を交換するほうが値段や時間が余計にかかってしまうためです。
また、お風呂のドアのガラスが割れてしまった際に、ガラスをはめ込む枠の部分にもヒビが入っていたり歪みが生じていたりする場合にも、浴室ドアを枠ごと交換しなければなりません。
耐用年数を過ぎている場合は、扉全体の交換がおすすめ
お風呂のドアの耐用年数は、約15~20年と言われています。
消耗品になりますので、浴室ドア自体が古くなっている場合はドアごと取り換えることがおすすめとなります。
耐用年数・寿命を迎えているお風呂のドアは、経年劣化によって何かしらの症状が現れているので、見分けるのは難しくありません。
例として、パッキンが劣化してヒビ割れたり剥がれたりしている、掃除してもカビや黒ずみなどの汚れが落ちなくなった、部品が腐食して扉の開け閉めがスムーズにできない、部品にズレや歪みが生じて直せなくなった、ドアがガタついたりちゃんと閉まらなくなったりしている、ドアとサッシ枠の隙間から水やお湯が脱衣所に漏れたりするといった症状がある浴室扉は寿命を過ぎている可能性が高いため、扉そのものの交換を検討しても良いでしょう。
浴室ドアのガラス修理・交換にかかる費用は?
ここでは、割れてしまった浴室扉のガラス交換を、業者に依頼した場合の費用について詳しく解説いたします。
工事にかかる費用は、ガラスの大きさや厚さ、サッシの状態、設置場所の状況や運搬の経路ほか、様々な要因によって変動します。
そのため、以下で掲載している費用は料金を確定・保証するものではなく、あくまで一例です。
正確な見積もり料金をお出しするには入念な現場調査が必要となります。
板ガラス(型板ガラス・くもりガラス)の交換費用
お風呂のドアに設置されている型板ガラス・くもりガラスの交換費用は、横400mm×縦400mmの場合で約15,000円がおおまかな目安となります。
また、横900mm×1,800mmの板ガラスでは、約22,000円~32,000円ほどとなります。
割れ替えを行う場合は同じ板ガラスへの交換でも問題ありませんが、安全性が高いアクリル樹脂パネルへの交換もおすすめです。
強化ガラスの交換費用
強化ガラスの浴室ドアを交換する際に必要となる費用は、本体代金に工事費や運搬費などの諸経費を合計した金額となります。
ドアのみを交換する場合、ドアの横に固定されている袖ガラス(FIXガラス)の交換、袖ガラスのみ交換とったように、工事の範囲やガラスのサイズは多種多様ですので一概には言えません。
メーカー提示の本体代金の一例として、リクシルの框(かまち)付きの浴室ドアEX-A型ホワイトまたは木目タイプでは、横750mm×縦1,757mmの場合で税込み129,800円となっています。
また、YKKAPの開き戸タイプ、サニセーフⅡハードガラスタイプの場合は、横760mm×縦2,000mmで税込み190,630円と提示されています。
お風呂のドアの、樹脂パネルの部分だけを交換する場合の費用
樹脂パネル製の浴室ドアは、アクリルやポリスチレンなどの樹脂パネルを専用のドア枠で囲んで組み立てられています。
樹脂パネルを枠に固定するのにグレージングチャンネルが使われている場合は、パネル部分のみを交換することができます。
費用は目安で、横400mm×縦900mmで17,000円前後、横900mm×縦900mmで24,000円、横900mm×縦1,800mmで30,000円前後となります。
ただしこちらの金額は最も一般的に使用されているアクリル樹脂パネルの場合であり、ポリスチレン樹脂パネル、ポリカーボネート樹脂パネルなど別のタイプでは料金が異なります。
また、アクリル樹脂パネルは最短で当日工事に対応しているガラス屋が多いですが、ポリスチレンやポリカーボネートの場合は納品にも時間がかかるため注意が必要です。
アクリル樹脂パネルは強度が高く割れにくい・割れた時に破片がほとんど飛散しないなどのメリットから、板ガラスが割れた際の変更にもおすすめです。
アクリル樹脂パネルの浴室ドアを、ドアごと交換する場合の費用
樹脂パネルを枠に固定するのに接着剤が使用されていてパネルの取り外しができない場合や、浴室ドアの枠部分が破損して歪みやヒビ割れが生じた場合などは、ドアごと交換する必要があります。
形状は大きく分けて開き戸、引き戸、折れ戸の3種類があり、交換費用の目安は50,000円から100,000円あたりで種類によって大きく異なります。
ドアのみを交換する場合は、基本的に現在と同じタイプのドアへの交換となります。
外枠のレール等の部材が問題なく使えるのであれば、外枠の交換は不要ですので料金を抑えることができます。
アクリル樹脂パネルの浴室ドアを、外枠もまとめて交換する場合
樹脂パネル製の浴室ドアを外枠ごと取り換える場合は、2種類の方法から工事内容を選択します。
外枠ごと交換する
1つ目は、外枠自体を取り外して、すべて新しいものに取り換える従来の方法です。
工事の範囲が扉周辺の壁や下地部分にまでおよびますので、作業内容がかなり大掛かりと言えます。
費用は最もシンプルな開き戸タイプで約100,000円から150,000円前後ですが、引き戸や折れ戸タイプであれば扉を開閉させるためのレールなどの取り付けも必要となるため金額は変動します。
金額が高く工事には時間を要しますが、本格的なリフォームにとなりますので全体を新しく取り換えてスッキリさせるのに最適な方法です。
カバー工法
もう1つの方法は、カバー工法を用いた簡易的なリフォームです。
カバー工法は比較的新しいリフォームの手法で、お風呂のドアの既存の外枠は残したまま、新しい枠で覆うように取り付けます。
古い外枠を取り外さないことから壁や下地に影響がなく、本格的なリフォームよりも料金が安く、工事も比較的短時間で済ませることができます。
費用は目安で約70,000円~100,000円ほどです。
ただし、引き戸の場合は開き戸や折り戸に比べて工事の範囲が大きいため料金があがる場合がございます。
また、既存の外枠は新しい外枠の中に埋め込まれているような状態となるため、ドアのサイズが小さくなるというデメリットに注意しましょう。
割れたお風呂のドアのガラスの修理に使える保険・補償について
浴室ドアのガラス修理にかかる費用は、破損の状況・内容によっては火災保険が適用される場合があります。
保険の契約内容や補償範囲にもよりますが、ガラスを割ってしまった原因が「不測かつ突発的な事故」で、「故意によるものではない」のであれば、対象とされるケースが多いです。
火災保険に加入していれば利用できる可能性がありますので、まずは保険会社に問い合わせることをおすすめいたします。
注意点として、申請の際に現場状況が撮影されている写真が必要になる可能性があります。
応急処置や破片の片付けを行う前に、まずは破損した時の状態を写真に撮っておきましょう。
賃貸住宅の場合、まずはオーナー・管理会社へ連絡
マンションやアパートなど賃貸住宅でも、火災保険の契約内容によっては保険金がおりる可能性があります。
ですが、賃貸住宅の設備における修理や交換では、オーナーが指定または提携している業者を使うことが少なくありません。
修繕費を安く抑えようとご自身で業者を探して依頼した際に、ほかの設備や内装などが破損してしまうなどのトラブルが万が一起こった場合は、その分の費用も負担しなければならなくなる可能性があります。
ご自身で無理に修繕などを行うことも、本来は支払う必要のない費用が発生するリスクを高める原因になるため、まずはオーナーや管理会社へ連絡しましょう。
割れたお風呂のドアのガラスやアクリル板の修理交換は、専門業者の利用がおすすめ
浴室用のドアに限ったことではありませんが、ガラスや樹脂パネルの修理交換は難易度が高いため、基本的には専門業者の利用がおすすめです。
DIYによってご自身でも行うことができますが、専門の道具を必要とし、割れ替え用のガラスを手配したり部品を揃えたりしなければなりません。
業者に依頼するより費用を抑えることができるというメリットはあるものの、想像以上に手間や時間がかかること、危険性が高いことなどデメリットが多いため、極力DIYによるガラス交換作業は避けた方が良いでしょう。
浴室用のドアの種類によっては、最速で当日中の工事にも対応できる
浴室ドアに使われる型板ガラスやかすみガラスなどの板ガラスやアクリル樹脂パネルであれば、大抵のガラス屋なら倉庫などに在庫を常備しています。
どちらも現場で必要な大きさに切り出すことができるため、予約などの条件が合えば問い合わせしたその日のうちに、新しいガラスやアクリル板に交換してもらうことが可能です。
強化ガラスなど一部のガラスは工場への発注が必要となるため工事まで日数がかかりますが、業者に依頼することで割れたガラスの破片の回収と処分、仮工事などのサービスを受けることができます。
お風呂のドアのガラス・アクリル樹脂パネルを自分で交換する方法
お風呂のドアのガラスまたはアクリル板は、DIYによってご自身で交換することができます。
型板ガラスや霞ガラスや曇りガラスなどと呼ばれている一般的な種類のガラスであれば、ガラス屋に在庫がありますので指定のサイズで注文するとすぐに入手することができます。
アクリル板はホームセンターなどで販売されていますし、ネット通販でも購入可能となっています。
部品はすべて市販さえており、業者を利用するよりも費用を抑えることができるというメリットがありますが、反面デメリットはとても多いです。
部品をいちから揃えなければならないため手間も時間もかかる、怪我のリスクがあるなど様々な点に注意しなければなりませんので、DIYに自信がないのであれば、ガラスやアクリル板の修理交換はご自身でされないことをおすすめいたします。
特にガラスの場合は見た目よりも重量がありますし、切断面が鋭利であることなどから取り扱いが難しく、作業に慣れていないと怪我を負ったり家具や外壁などを破損させたりするリスクもあります。
なかには作業中や運搬中に交換用の新しいガラスを破損させてしまい、結局余計に費用がかかり片付けの手間も増えてしまったというケースもあるため、交換は業者に任せるようにしましょう。
以下で、DIYによってご自分で浴室ドアのアクリル板を交換する手順をご紹介いたします。
1.浴室ドアを外し、ネジを外して分解する。
2.破損しているアクリル板から、パッキンを取り外す。
3.新しいアクリル板を、サッシに収まるサイズにカットする。
4.カットしたアクリル板にパッキンを取り付ける。
5.アクリル板をサッシに取り付けて固定する。
6.ドアを組み立てて元の状態に戻し、サッシ枠に取り付ける。
注意点として、もしアクリル樹脂パネルがパッキンではなく接着剤で固定されていた場合は、ドアそのものの交換となります。
準備の前に、アクリル板がどのようにサッシに固定されているかを確認しておきましょう。
お風呂のドアのガラスが割れた際に、自分でできる応急処置方法とは
ガラスの修理交換を専門業者に依頼したら、散らばっている破片の片付けは無理に行わず、業者の到着を待つことをおすすめします。
大抵の業者は破片の回収処分も作業内容に含んでいるため、ガラスの扱いに慣れているプロに任せた方が安全だからです。
ヒビが入ったガラスはちょっとした刺激で割れ落ちることもありますので、極力触らないようにするのが無難な対応となります。
ですが、業者がすぐに出張できないなどの場合には、ご自身や家族が安全に過ごせるように応急処置を行っても問題ありません。
ここでは、割れてしまった浴室ドアのガラス・樹脂パネルの応急処置について解説いたします。
割れガラスの補修・応急処置の前に準備しよう
割れたガラスの破片は鋭く尖っており、簡単に人体を傷つけてしまいます。
ガラスが割れている範囲が小さくても、作業中にガラスが大きく割れ広がり破片が飛散してしまう可能性も考慮しなければなりません。
怪我のリスクを低減させて安全に応急処置を行うために、作業を行う前には体全体を防護できるような服装になりましょう。
軍手や安全靴だけでなく、長袖・長ズボン・ゴーグルなどの着用が望ましいです。
浴室ガラスドアが大きく割れている場合の応急処置方法
ガラスが割れて穴が開き破片が散乱している場合は、以下の手順をとります。
1.大きい破片を回収する・・・落下している大きいガラス片を回収します。トングなどの道具を使用するか、破片を直接触って回収するのであれば必ず軍手や革手袋などで手を保護しましょう。枠に残っているガラスは無理に触ると危険なので、無理に取り外す必要はないです。
2.小さい破片を回収する・・・ホウキとチリ取りでガラス片を回収します。更に細かい破片は不要なストッキングを吸い込み口に被せた掃除機で吸い取る方法がおすすめです。
3.粉状になったガラス片を回収する・・・浴室は湿気が多く、細かなガラス片は掃除機でも取り切れないことがあります。ガラスの粉や小さなかけらが落下している場合があるため、掃除用の粘着テープやガムテープなどを使って念入りに集めましょう。
4.補修作業を行う・・・ガラス全体を覆うように板でカバーしたあと、養生テープなどで固定して簡易的に穴を塞ぎます。板は耐水性に優れているプラスチックダンボールがおすすめです。無い場合はダンボールやベニヤ板などを使っても問題ありませんが、ごみ袋などを被せて防水処置を施すようにしましょう。湿度が高い浴室にダンボールやベニヤ板を設置すると、ふやけて強度が下がってしまう、カビや腐食が発生するなどのトラブルに繋がるため予防する必要があります。
5.破片を捨てる・・・回収したガラスの破片、破片が付いている粘着テープ、掃除機で破片を吸い込む際に使ったストッキングなどは、新聞紙やチラシなどで全体が隠れるようにしっかり包み込み、ガムテープを巻きつけて破れないようにしてから捨てます。破片が大きい場合は新聞紙などでカバーした後に、ハンマーなどを使って割ることによって、処理や持ち運びがしやすくなります。分別の基準は普通ゴミ・燃えないゴミ・粗大ゴミなど自治体によって異なりますので、お住まいの地域の分別ガイドをご確認ください。捨てる際はゴミ袋に入れても良いですが、ダンボール箱に入れると運びやすく安全性も高くなります。また、ガラスの破片が入ったごみ袋やダンボール箱には「ワレモノ」、「ガラス危険」などの文字を目立つ位置に書き、ゴミ収集業者の人が分かるようにしておきましょう。
排水口に流れたガラスの破片に注意!
入浴中の転倒など、シャワーが流れている状態でお風呂のドアのガラスが割れてしまった場合には、破片が排水口に流されている可能性があります。
ガラス片が排水口に残ったままだと、忘れたころに掃除の最中に手を切ってしまうといった事故に繋がりかねません。
ヘアキャッチャーや封水筒などにも破片が無いかチェックして、発見したら慎重に回収するようにしましょう。
また、お風呂の排水口にゴミ受けがセットされていない状況などでガラスの破片が流されてしまうと、トラップで引っ掛かって水の流れが悪くなったり、排水管の奥まで流れて詰まりの原因になったりすることもあります。
ガラスは有機物と違って分解されないためパイプ用クリーナーなどは効果が無いため、物理的に物理的に除去しなければなりません。
無理に流すとパイプを傷つけることもあるため、自力で除去できない場合は水道業者に依頼することをおすすめいたします。
浴室ガラスドアにヒビが入った場合の応急処置方法
ガラスに穴が開かずヒビが入っている場合は、以下のような応急処置を行います。
1.細かい破片を回収する・・・粘着テープやガムテープなどを使って周辺の清掃を行いましょう。ガラスの破片が落ちていなくても、ぱっと見ただけでは分からない粉状のガラス片が散乱している可能性があります。
2.補修作業を行う・・・ヒビ割れているガラスが軽く触っても割れ落ちないような状態であれば、防水性のあるビニールテープや補修テープなどを亀裂に合わせて貼り付けてカバーます。圧をかけすぎると破片が脱落するおそれがありますので、力加減には十分注意して作業を行ってください。
お風呂のアクリル扉に穴が開いている場合
アクリル樹脂パネルが割れて穴が開いてしまった際の応急処置は、ガラスに比べると簡単です。
破片はガラスのように鋭利にはならず、細かく飛び散ることもありませんので怪我のリスクは比較的低く、作業もしやすいです。
応急処置で穴を塞ぐ手順は、以下のとおりです。
1.破片を回収する・・・アクリル板の破片は穴と一致する形状で落ちているため、回収して乾かします。破片を拾う際には軍手などで手を保護しましょう。
2.破片で穴を塞ぐ・・・破片を穴の位置に戻し、防水性のあるテープを使って固定します。穴の範囲が大きくなければ、穴の大きさより一回り大きくビニールをあてて、防水テープを貼ります。
亀裂になっている部分があれば、テープを沿わせるように貼り付けましょう。
お風呂のアクリル扉にヒビが入った場合
浴室ドアのアクリル板にヒビ割れが入った場合は、防水テープで補強を行います。
防水テープは亀裂に沿うようにして、できるだけテープの中に空気が入らないようにしっかりと密着させて貼り付けます。
隙間なく亀裂をカバーすることができていれば、通常どおり入浴してもお湯や水が漏れたり湿気がドアの外に伝わったりすることはほぼ無いでしょう。
アクリルはヒビが入っても亀裂が広がりににくい性質を持っているため、応急処置の作業は比較的しやすい部類です。
ですが、ヒビ割れの範囲がかなり大きい、あるいは亀裂が何本も入ってしまった場合など、軽く押しただけで破片がグラグラしてしまう状態であれば、防水テープの貼り付け作業が困難となります。
応急処置の作業を行うことによって破損範囲が広がる危険性がありそうなら、無理に触らず業者の対応を待つことをおすすめします。
今回は、お風呂のドアのガラス、またはアクリル樹脂パネルが割れた時の対処方法についてのご紹介でした。
浴室ドアには型板ガラスや霞ガラスなど従来の曇りガラス、アクリル樹脂パネル、強化ガラスが一般的に使用されています。
このうち曇りガラスとアクリル樹脂パネルは、業者に依頼すると最短で当日中の交換に対応してもらえる可能性があります。
なお、アクリル樹脂パネルはパネルの固定方法によってはドアごと交換となるため注意が必要です。
割れたガラスはDIYによって自分で交換することもできますが、難易度が高いため基本的には業者の利用がおすすめです。
ガラス屋を利用してお風呂のドアのガラス修理交換を行った際にかかる費用は、おおまかな目安として約15,000円から32,000円ほどです。
費用の詳細はガラスの大きさや厚みだけでなく、サッシの状態などの周辺状況ほか様々な要因によって決まりますので、詳しい見積もりの内容・金額は、ガラス屋による現地調査が必要となります。
火災保険に加入されている場合は、浴室ドアのガラス修理交換にかかる費用が支払われる可能性がありますので、まずは保険会社に連絡してみましょう。
お風呂のドアのガラスが割れてしまった、アクリル板にヒビが入ったなどで修理交換が必要になりましたら、ガラス屋ミーアにおまかせください。
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