窓の虫対策!網戸の目より小さい虫の侵入を防止する方法
窓から入る小さい虫を対策する方法とは?
いつの間にか家の中で飛んでいる、小さな虫。
視界に入り込んでチラつくことによる不快さがあるだけでなく、衛生的にも決してよいとは言えません。
素早く飛び回るため駆除が大変で、いつの間にか増えていることもあるため、できるだけ家に侵入させたくない存在なのではないでしょうか。
コバエなどの小さな虫は窓から入り込むことが多く、小さな虫の存在に悩まされているなら窓まわりの虫対策は必須となります。
小さな虫を窓から侵入させないための対策方法はいくつかあります。
このページでは窓から入ってくる小さな虫について、侵入の対策・予防方法の紹介と、対策方法ごとのメリットやデメリットなどについても詳しく解説します。
窓から侵入する小さい虫の正体は?
窓から入ってくる虫は、イエバエやチョウバエ、カメムシや蚊やアリ、ゴキブリなど様々です。
体が小さい虫は、わずかな隙間を見つけて家の中に侵入しますが、隙間のできやすい窓や窓まわりは特に侵入経路になりやすく、侵入を防ぐためには対策を取る必要があります。
また、隙間なく網戸を閉めていた場合でも、体長が1mm程度しかないコバエなどでは、網戸の目を難なく通ることができるため注意しなければなりません。
網戸の目をすり抜けることができる虫で代表的なのは、ユスリカとクロバネキノコバエです。
ユスリカ
成虫の体長は微小な種類で約0.5mm~1mmですが、最大種では約8mm~11mmの大きさになります。
ユスリカの成虫は蚊とそっくりな見た目をしていますが、実はハエの仲間です。
口や消化器官が退化しておりオスもメスも餌を食べなることがないため、蚊と違って人や動物から血を吸うことはありません。
寿命は長くても約5日と短命ですが、繁殖力が非常に高く、用水路や側溝、水たまりやドブ川などで繁殖し大量発生するのがよく観測されます。
人の頭の上に群れていわゆる「蚊柱」を作ったり、自転車やバイクで走行する際に顔や体にぶつかったり目に入ったりすることも多く、洗濯物に大量に付着することもあることなどから不快害虫として知られています。
ユスリカは種類が非常に多く、国内だけでも約2,000種が確認されています。
ユスリカの中でも大型の種類であるオオユスリカやアカムシユスリカは、幼虫が釣り餌や観賞魚用の餌としてよく使われているアカムシですので、釣りが趣味の方やアクアリウムを楽しむ方にとっては身近な存在であると言えるかもしれません。
なお、ユスリカはアレルギーの原因物質を持っているため、アレルギー体質の方や、かぶれ・湿疹を起こしやすく外部刺激に敏感な方は接触しないように注意する必要があります。
目や口の粘膜にユスリカが触れてしまったり、風化して粉末化した死骸を吸入して気道・粘膜に 触れたりすることが原因となり、アレルギー性鼻炎やユスリカ喘息を引き起こすことがあります。
クロバネキノコバエ
クロバネキノコバエの体長は、成虫で約1mm~2mmと極小です。
ユスリカと同じく、人や動物に対して刺したり噛んだりするといった攻撃行動はありませんので、健康への影響を心配する必要はありません。
クロバネキノコバエは温度と湿度が高い環境を好み、梅雨から夏にかけては特に増殖する時期となります。
温度や湿度、気温などの条件が揃うと、大量に発生することも珍しくありません。
特に6~7月にかけての高温多湿な梅雨の時期や雨上がり、早朝明け方から10時過ぎくらいの時間帯に大量発生し飛び回りますが、気温が高くなる日中には死んで落下していることが多いです。
発生原因や生態について不明な点が多く、駆除や防除、発生原因の特定が難しいとされています。
水分や栄養を多分に含んだ土を好む性質で、腐敗した植物や樹皮などを食べることから腐葉土から発生することが多いと言われています。
人間の居住区内では畑や花壇、観葉植物用のプランターや植木鉢などで産卵する可能性が高いです。
食品にたかることも多く、家の中ではキッチンまわりや生ごみの周辺などに集まりやすいです。
窓から入る小さい虫の対策なら網戸の張り替えがおすすめ
小さい虫が家の中に侵入する際の経路には、玄関や窓などの開口部のほか、エアコンの室外機、換気扇や通気口、排水口など様々な場所が挙げられます。
中でも窓は、換気や室温の調節、出入りなどで開け閉めをする頻度が高く、蛍光灯の明かりや食事などのニオイが漏れやすいため小さな虫が入り込みやすい設備です。
窓から入る小さい虫の対策方法には、窓を閉める、虫よけスプレーやアロマを使用する、網戸を張り替えるなど色々ありますが、このうち最も効果的かつ最適な解決策と言えるのが網戸の張り替えです。
網目が細かい網戸や、虫よけ効果のある網戸など、さまざまな種類の網戸があるので、ご家庭の状況に合わせて選ぶことができます。
次の項目から、窓から侵入する虫対策に網戸の張り替えがおすすめとなる理由や、防虫におすすめの網戸の種類などを詳しく説明いたします。
網戸は虫の侵入を長期的に防止できる
虫よけ用の薬剤やアロマオイルなどを使った防虫では、使用期限や有効期間が短いため、効果が切れるタイミングで定期的に薬剤の散布・塗布を行わなければなりません。
一方、網戸の耐久期間は約5~10年と長いです。
網戸のネットは紫外線によって劣化するため、南向きの窓のように日当たりのいい場所に設置されている場合は紫外線が当たりにくい窓に比べると耐久度が低下しやすい傾向にあります。
紫外線で劣化した網戸は変色し、強度が低くなっているためちょっとした衝撃や振動を受けるだけで、破れ・ほつれ・たわみなどが起きてしまいます。
ですが、基本的に網戸は穴が開いていなければ、窓から入る小さな虫の侵入はブロックすることができます。
そのため、長期的かつ手間がかかりにくい虫対策を考えるのであれば、防虫効果の高い網戸の導入がおすすめです。
小さな虫を通さない、網目の細かい網戸
現在、目の大きさが標準タイプの網戸を使われているのであれば、目の細かい網戸に張り替えることで虫が室内に入りにくくなります。
住宅用の網戸は一般的に、16~24メッシュのネットが主流として使用されています。
標準品としてよく使用されているのは18メッシュのネットですが、18メッシュでは網目が比較的大きいタイプとなります。
蚊やイエバエ程度の大きさであれば侵入できませんが、極小サイズの虫であれば網目の隙間を難なく通り抜けることができます。
そのため、小さな虫の侵入を物理的にブロックするには、メッシュの数値が大きく網目の隙間が小さいネットを使った網戸への張り替えが効果的であると言えるでしょう。
おすすめは24メッシュ以上の網戸で、ユスリカやクロバネキノコバエといった極小サイズの虫を含めて、ほとんどの虫を物理的にブロックすることができます。
網戸用ネットの「メッシュ」とは?
網戸に用いられる「メッシュ」という単位は、簡単に言うと網戸の目の細かさを表しています。
メッシュは「1インチ(2.54センチ)の範囲にある、網目の数」を表しており、16メッシュの網戸は1インチあたり16個の目開きがあるネット、18メッシュは18個、20メッシュは20個ということが分かります。
そのため、メッシュの数値が小さいほど網目は荒く、数値が大きいほど網目は荒いと判断することができます。
網戸のメッシュは2単位ごとに販売されており、「#18」、「#24」という風に記号を使って表記されていることもあります。
以下は、メッシュごとに網目の大きさと製品の特徴、代表的な虫の大きさとの比較です。
メッシュ | 網目の大きさ | 解説 | 防虫効果が期待できる虫の例 |
---|---|---|---|
16メッシュ(#16) | 1.30mm | 築年数の古い家などで設置されていることが多い種類です。目は大きめですが蚊や蛾など比較的大きなサイズの虫の侵入を防ぐことはでき、風通しが良いというメリットもあります。 | アカウシアブ、ウシアブ(体長20~30mm)、モンシロドクガ(体長25mm前後)、チャドクガ、イラガ(体長20~25mm)、イエバエ(体長7~8mm)、アカイエカ(体長4~5mm)、ヒトスジシマカ(体長2~4mm) |
18メッシュ(#18) | 1.15mm | 住宅などで標準設備として使用されることが多い種類です。値段は安く、網目が大きいため風通しは良いですが、体の小さい虫であれば網目を難なく通り抜けることができてしまいます。 | |
20メッシュ(#20) | 1.03mm | こちらも18メッシュ同様、住宅の標準設備に選定されることが多いタイプです。 | |
24メッシュ(#24) | 0.84mm | 24メッシュは網目の大きさが1mmを切っており、窓から入る小さな虫の大半を通しません。値段は中程度で比較的安く、風通しも損ねないため、性能と金額のバランスが良いと言えるでしょう。 | センチニクバエ(体長1mm前後)、チョウバエ(体長1mm前後)、クロバネキノコバエ(体長1~2mm)、ユスリカ(体長0.5~1mm/極小種の場合) |
30メッシュ(#30) | 0.67mm | 網目が細かくなっており、極小サイズの虫もブロックすることができます。 | |
40メッシュ(#40) | 0.64mm | 網目が非常に細かく、害虫の大半を通しません。価格が高い、通気性が悪く熱がこもりやすい点に注意が必要です。田んぼや畑や川が近いなど、小さい虫が大量に発生する地域などでの使用がおすすめです。 |
虫が嫌がる成分が入っている網戸
網に防虫効果のある薬剤が練りこまれた網戸であれば、窓から入ろうとする小さな虫を、薬剤と網目のダブルの効果でブロックすることができます。
オススメはダイオ化成株式会社から販売されている、網戸張り替え用の「虫のイヤがる網」です。
虫のイヤがる網に練りこまれている薬品は、殺虫効果のあるものではなく虫が嫌がる成分が使用されています。
薬剤入りの網戸に止まった虫はすぐに離れていきますので、窓の周辺に死骸が落ちることもありません。
薬剤による虫の忌避効果は約5~7年の間持続し、その間は薬剤を塗布しなおす必要が無く、長期的に安定して窓から入る小さな虫の対策ができます。
使用されている薬剤は揮発・蒸散しないため空気に影響はなく、ニオイもないため、基本的には人体や動物の健康を害することは無いとされています。
そのため、小さな子やペットがいるご家庭でも安心して使用することができるでしょう。
注意点として、アレルギー体質の方や、薬剤刺激で皮膚に異常をきたしやすい体質の方などは、まれにですが湿疹やかぶれなどを起こす可能性があります。
皮膚が弱い体質の方は、張り替えの際に手袋などを着用して皮膚を保護するようにしてください。
網戸のネットを虫対策ができるタイプに張り替えるには
網戸の張り替え方法は2パータンで、業者に依頼するか、ご自身で張り替えることもできます。
また、窓に網戸そのものが無い場合には、後付けで設置することも可能となっています。
網戸の張り替えは、専門業者への依頼がおすすめ
網戸を張り替えるためには、網戸のネットだけでなく専用の道具や部材を揃える必要があります。
DIYが得意でない方や作業に慣れていない方が無理に網戸の張り替えを行うと、失敗して部材が無駄になってしまったり、壁紙の破れや枠の損傷など周辺に被害が出てしまったりすることもあります。
作業工程が多く時間や手間もかかることから、基本的に網戸の張り替えが必要になった場合は、業者を利用されることをおすすめいたします。
依頼先はホームセンターや工務店、便利屋など様々ですが、毎日のように網戸の張り替えを行っている専門店のガラス屋やサッシ屋が最もおすすめです。
専門店を利用するメリットは、プロですので作業が正確かつスピーディで、知識が豊富なためネット選定時に細かな点まで相談もできるということです。
また、ガラス屋やサッシ屋は請け負った作業に対する保証サービスを用意していることがほとんどですので、万が一なにか問題が起きた場合にはアフターフォローを無料で受けることができるという安心さもあります。
デメリットは、DIYに比べると金額が高くなってしまうという点です。
業者に依頼する場合は、工事をまとめるとお得になることも
網戸の張り替えや新規取り付けを業者に依頼するのであれば、工事はできるだけまとめることで、合計でかかる費用を節約できる可能性が高くなります。
業者を繰り返し何度も呼ぶと、出張費や人件費などがその都度かかってしまうためコストパフォーマンスが悪くなります。
また、工事そのものの時間だけでなく打ち合わせなどの時間も必要となりますので、タイムパフォーマンスも良いとは言えません。
1か所だけ虫対策が必要な窓がある場合などは別ですが、複数枚の網戸を一気にまとめて張り替えた方が、長い目で見るとお得になるのです。
また、ガラス屋やサッシ屋であれば、窓まわりの修繕・リフォーム作業に精通しており一通りの工事に対応しています。
窓や網戸の建付けが悪い・戸車が壊れているといった補修作業が必要な場合や、サッシが歪んでいる古い窓を枠ごと交換したい・二重窓(二重サッシ)を設置したいなどのリフォームをお考えであれば、網戸張り替えに合わせて依頼してみるのもおすすめです。
自分で網戸の張り替えをするなら
網戸はDIYによって、ご自身で張り替えることができます。
自分で網戸を張り替えるメリットは費用を安く抑えることができるという点で、デメリットは手間や時間がかかることや失敗のリスクがあるということです。
網戸用ネットや必要な道具、材料は市販で売られているため、ホームセンターやインターネット通販サイトなどで簡単に購入できます。
張り替え作業の手順や詳細についての情報は多く、説明書やホームページに記載されていることがほとんどで、詳しい解説と作業を同時に行っている動画も探せばすぐに出てきます。
作業にはコツが必要であり慣れていないと難易度が高く感じますが、DIYが好きな方には比較的簡単な部類であり、何度か行うことによってコツを掴むことができるでしょう。
DIYによる網戸張り替えで、必要となる道具について
自分で虫よけの網戸を張り替えるには、まず必要となる道具を揃える必要があります。
用意するのは、張り替え用の網戸ネット、網戸をカットするための専用カッター、網を抑えるためのゴム、ゴムを網戸にはめ込むためのローラー、網戸用のクリップの5点です。
張り替え用の新しい網は、材質やメッシュから納得のいくものを選定してください。
カッターとクリップは専用品でなくても問題ないため、ご自宅にあるもので代用しても良いでしょう。
網を抑えるためのゴムは、網戸張り替えのタイミングで交換します。
ゴムは年数とともに劣化するため、使いまわしは基本的に行わない方が良いです。
ゴムは太さが数種類ありますが、サッシによって必要なゴムの太さが異なりますので、今現在使用されているゴムと同じものを購入してください。
ローラーはサッシに網を固定するために使用する道具で、必需品となります。
なお、5点セットで販売されている商品もありますが、網の種類は限られているので購入する際は注意が必要です。
DIYで網戸の張り替えを行う手順
まずは古い網の取り外しを行います。
レールから網戸を外し、網を固定している網戸用ゴムをサッシから取り除きます。
切れ目がありますので探し出し、カッターやマイナスドライバーなどでゴムを浮かせて、引っ張り出して外します。
古いネットを取り外し、ゴム溝が汚れている場合はブラシなどを使い、汚れを除去しましょう。
続いて、新しい網戸用のネットをサッシ自体の大きさに合わせて大まかに切り、クリップを使って最低4カ所に仮止めします。
しっかり固定出来たら、ローラーを使って網押さえ用のゴムをサッシの中に押し込みます。
サッシを一周するようにゴムを押し込みますが、網をたわませず、ピンと張るよう慎重に作業を行ってください。
引っ張りすぎると押し込んだゴムが外れますので、力加減には注意が必要です。
網とゴムをサッシの溝に入れてたわみが無いように調節したら、カッターを使って余分なネットをカットします。
網押さえ用ゴムのギリギリ付近を狙って余分なネットを切ると仕上がりがキレイになりますが、ゴムや必要な網を傷つける恐れもありますので、無理は禁物です。
余分なネットを除去したら、張り替え作業は終了となります。
レールに網戸を戻して、完成です。
窓に網戸が無い場合は、後付けも可能
一部の住宅では、もともと網戸が標準設備として設置されていない場合がございます。
網戸は「生活における必要最低限な設備」には該当しておらず、建売住宅などにおいてはオプション扱いとなることも少なくありません。
タワーマンションや高層ビルでは、「高層階では虫が入ってこない」といった考え方から、網戸を設置していないこともあります。
このように「購入した物件に網戸が付いていなかった、新築の家を建てたら網戸が設置されていなかった」という場合では、網戸を後付けで取り付けなければなりません。
後付けで設置できる網戸は、以下でご紹介する3つのタイプが主流となっています。
後付けできる網戸の種類①パネルタイプの網戸
引き違い・パネルタイプの網戸は、網戸の後付けにおいてもっとも一般的と言える種類です。
左右にスライドさせる窓に設置するスタンダードタイプの網戸ですので、ホームセンターなどでも入手可能、取り付けやメンテナンスが簡単、ネットの種類が豊富という特徴があります。
後付けできる網戸の種類②ロールタイプの網戸
巻き取り式の網戸で、網戸を使わないときにはネットをロール状に巻くことで、コンパクトに収納することができます。
上下方向に稼働させるタイプはロールアップ網戸と呼ばれ、操作用のコード(紐・チェーン)を引いて操作します。
左右方向に動かして出し入れを行うタイプは横引ロール網戸と呼ばれており、引き手を持って手動で網戸の出し入れ操作を行います。
ロール網戸はネットの交換ができないため、もしネットが破れたりほつれたりした場合には、網戸を本体ごと取り換えなければなりません。
後付けできる網戸の種類③アコーディオン・プリーツタイプの網戸
アコーディオン網戸はセイキグループが特許を持っています。
ジャバラ状に型が付けられている網戸で、網戸を使用しないときにはネットを折りたたんでスッキリと収納することができます。
網戸の開閉は引き手部分を持って横方向にスライドするだけでなので、操作が非常に簡単です。
省スペースで場所を取らないという特徴があり、レールがフラットな形状のアコーディオン網戸では玄関やテラスといった出入口への設置に適していると言えるでしょう。
長期使用などで劣化すると折り目の形状が崩れることがあり、歪みからネットの破れやほつれが発生する、きちんと収納できなくなるなどのリスクには注意が必要となります。
また、ネットの張り替えはできませんので、破れたり穴が開いたりした際には枠ごと交換を行います。
網戸用ネットの材質について
窓に後から網戸を設置する場合、これまでご紹介してきた網戸の種類やメッシュの他に、網戸の材質も選ぶ必要があります。
網戸に使用される部材は、ポリプロピレン、ポリエステル、グラスファイバー、ステンレスの4種類が主流です。
一般住宅で主に使用されているのは、ポリプロピレンまたはポリエステルを使った網戸で、どちらも低価格でメッシュの数が豊富です。
丈夫で長持ちする網戸をお求めでしたら、グラスファイバーまたはステンレスの網戸がおすすめです。
高価格帯ですが、強靭な性質を持っているためペットを飼っているご家庭や、窓の防犯性をアップさせたい場合におすすめの種類となります。
以下は、網戸のネットに使用されている材質について、それぞれの特徴やメリット・デメリットの解説です。
・ポリプロピレンの網戸・・・標準設備として建売住宅などで採用されることが多く、価格が安く加工もしやすいという特徴があります。DIYによるご自身での網戸張り替えに向いている商品ですが、耐久性が低く紫外線の当たりやすい位置に設置されると3年程度で寿命を迎えることもあります。
・ポリエステルの網戸・・・ポリプロピレン製に比べるとワイヤーに太さ・厚みがあるため耐久性が上がり、値段も少し高くなります。ポリエステル製網戸では、ペットディフェンスと呼ばれる商品が有名で、塩化ビニルでコーティングされているため小型犬や猫の引っかき対策に向いています。
・グラスファイバーの網戸・・・ガラス繊維を用いたネットで、耐久性や耐候性に優れ、耐熱性もあります。火が付いたタバコの熱くらいであれば穴はすぐに開かないため、台所周辺の窓や温度が高くなりやすい窓での使用に向いていると言えるでしょう。値段が高く加工が難しい、メッシュの種類が少ないという点がデメリットとなります。
・ステンレスの網戸・・・強靭でサビに強い、汚れが付きにくいハイグレードなタイプです。劣化のスピードが遅く、ほかの網戸用ネットより耐用年数が2~3倍ほどにもなります。市販のカッターやハサミでは切るのが非常に難しいため、防犯にも向いています。網戸自体の値段が高く、DIYに不向きなため張り替えは業者への依頼が無難です。一般的な住宅で使用されることは少なく、メッシュの種類も少ないです。
賃貸住宅の場合は、後付け網戸が設置できるか管理会社に確認しよう
マンションやアパートなどの賃貸住宅で網戸が設置されていない場合は、窓枠に網戸用のレールがあるなら後付けができるケースが多いです。
ただし、管理規約によっては禁止されていることもありますので、事前に管理会社やオーナーに網戸を設置してよいか確認をとっておくことをおすすめいたします。
マンションの高層階などで、台風・強風などで飛ばされてしまうリスクを避けるために網戸を設置しないこともありますので、自己判断は避けるようにしましょう。
また、網戸を取り付ける際に窓を割ってしまったり壁を傷つけたりしてしまった場合には、そのぶんの修繕費用が発生する可能性が高いということにも注意が必要です。
網戸の張り替え以外で、窓から小さい虫の侵入防止
窓から入る小さい虫の対策は、メッシュ数の高い網戸の張り替え以外の方法もあります。
いくつかありますので、それぞれ項目に分けてご紹介いたします。
網戸用またはガラス用の虫よけスプレーを使用する
虫よけスプレーは顔や体用が有名ですが、網戸や窓ガラス向けの商品も販売されています。
網戸用虫よけスプレーには殺虫効果または虫が嫌う成分が含まれており、網戸に吹きかけることで虫を寄せ付けさせない効果があります。
窓が開いた状態でスプレーをかけると成分が風と飛び付着しにくくなるため、窓を閉めて吹きかけるか、ティッシュや布に成分を染み込ませて塗布すると、より防虫効果が高くなります。
虫よけスプレーは有効期間があるため、定期的に塗布しなおす必要があります。
商品によって効果の持続期間は異なっており、一定時間が経過したタイミングや、風雨によって成分が流されてしまった時なども吹きかけ直しが必要です。
また、虫よけスプレーは薬剤を使っているので効果が高いですが、体質によっては健康面に影響が出る場合があります。
特にアレルギー体質や喘息の症状がある方、乳幼児や妊婦など免疫力が低い方などがいる場合には使用を不可としている商品もあります。
健康な方でも使用時に大量に吸い込んでしまうことで咳・くしゃみの症状が出たり、鼻や喉にイガイガとした違和感や痛みなどが出たりすることもあるため注意が必要です。
また、ペットにも影響が出る恐れがあるため、説明書をよく読んで使用できるか判断するようにしましょう。
吊り下げタイプの虫よけ剤を設置する
吊り下げ式の防虫剤は、虫が忌避する薬剤が常温で揮発・拡散することで、長期的な防虫効果を得ることができる商品です。
窓や玄関など出入口の外に配置しますが、雨でも濡れても効果は落ちず、商品にもよりますが長いものだと1年以上も防虫効果が持続します。
引っかけるだけで簡単に取り付けることができる手軽さがあり、最近はオシャレでかわいいデザインの商品も多数販売されています。
注意点としては、一部の虫への有効成分しか入っていないことが多いため、どの虫へ効果があるかしっかり確認しておく必要があります。
また、薬剤が使用されているためアレルギー体質の方がいる場合や、ペットを飼っているご家庭での使用には注意が必要です。
塗るタイプの防虫剤を、網戸に塗布する
塗る虫よけ剤は、網戸やサッシに直接薬剤を塗布します。
使いやすく、網戸だけでなくごみ箱や換気口などにも使うことができます。
吹きかけるスプレータイプと違って、薬剤が飛び散る心配がない点が最大のメリットと言えるでしょう。
効果は1か月程度ですので塗り替えの頻度が高い、塗る範囲にしか効果が無いため広範囲に塗布するのは手間がかかるという点がデメリットです。
こちらも薬剤を使っているため、かぶれや湿疹を起こしやすい方は使用に注意が必要となります。
ハッカ油・アロマオイルを使って虫の侵入を防ぐ
天然成分・自然由来の成分にこだわる方は、ハッカ油やアロマオイルを元に防虫スプレーを自作するという方法がおすすめです。
香りを楽しみつつ窓の虫対策もでき、無水エタノールと精製水に混ぜるだけで簡単に作ることができます。
効果の持続時間は短いですが、自然由来の素材を使っているため安全性が高く、薬剤の刺激に弱い体質の方でも安心して使うことができます。
アロマオイルはユーカリ、レモングラス、ゼラニウム、クローブなどに虫の忌避効果があります。
ただし、ハッカ油やアロマオイルといった植物由来の成分は、動物がうまく代謝できないことがあります。
特に猫や鳥にとっては猛毒であり中毒死のリスクが高く、その他の動物においても体内に成分が残留し健康被害が出る可能性があることから、ペットを飼っている場合は使用しないようにしましょう。
そのほか、ハッカ油はポリスチレンを溶解してしまうため、ポリスチレン製の網戸には使用ができず、スプレーボトルもポリエチレンや陶器、またはガラスにする必要があります。
引火もしやすいので、火気近くでの噴射は危険です。
ハッカ油やアロマオイルは人体に安全で香りも良いですが、取り扱いに関する注意点が多く慎重に使用しなければなりません。
サッシの隙間を防ぐ
小さな虫はサッシのわずかな隙間からも侵入します。
網戸には窓との間に隙間ができないように、毛状の部品であるモヘアが付いています。
モヘアに隙間ができると小さな虫の侵入経路となってしまうため、劣化している場合は交換するようにしましょう。
また、網戸の使い方が間違えている場合も、窓から小さな虫が入る原因となります。
窓を半分開ける際に、網戸のサッシと窓のサッシが重なっていないと、室内に虫が入り込んでしまいます。
網戸が窓の右側に位置している時は、網戸枠の左部分と、外側の窓の右部分が重なるようにすることで、虫が入る隙間はできません。
網戸に穴が開いている場合は、補修する
耐用年数を過ぎて劣化した網戸は、軽い接触で破れることがあります。
数ミリから数センチ程度の小さな穴が開いてしまった場合であれば、市販の網戸用補修シートやテープを貼ることで簡易的に穴を塞ぐことができます。
破れている範囲が大きい、網戸が避けてしまった、複数個所に穴が開いてしまった場合など、補修が難しい場合は網戸自体の張り替えをおすすめします。
なお、ロールタイプやアコーディオン式の網戸は、補修テープを貼っても動かすと簡単に剥がれることが多いです。
網戸の材質がグラスファイバーやステンレスだった場合は、材質上補修ができないため基本的に張り替えとなります。
カーテンをしっかり閉める・遮光タイプにする
夜間にできる虫の侵入対策方法です。
夜に街灯や自動販売機などの光にたくさん虫が集まるように、家の中の照明にも虫は寄ってきます。
カーテンをしっかり閉めて光が漏れないようにすることで、光に対する走行性を持つ虫は集まりにくくなるでしょう。
きちんとカーテンを閉めても虫が集まるのであれば、カーテンが薄く光が漏れている可能性がありますので、分厚く光を通さない遮光タイプのカーテンに取り換えることで改善が期待できます。
照明に使う蛍光灯をLEDに変える
こちらも夜間に小さな虫の侵入を予防する方法です。
室内の照明に蛍光灯を使用している場合、LEDライトに取り替えることで虫が集まりにくくなります。
蛍光灯の明るさに群がっている虫の大半は、電気の明るさではなく紫外線を感知して集まっています。
蛍光灯の紫外線量は、1平方センチメートルあたり約135マイクロワット。
日光に含まれている紫外線量と比較すると1,000分の1程度しかありませんが、日が落ちるとそのわずかな紫外線に反応して小さな虫が集まってくるのです。
対してLEDライトを使った照明の紫外線量は、1平方センチメートル当たり約0.65マイクロワットしかありません。
比較するとLEDライトの紫外線量は蛍光灯の約200分の1とごくわずかです。
そのため、蛍光灯をLEDライトに交換することで、紫外線を感知して集まる種類の虫が集まりにくくなる効果が期待できるでしょう。
特に、蛾やコバエや羽アリなどに対しては効果が得られやすいとされています。
ただし、蛍光灯からLED照明に交換しても、紫外線を感知しないタイプの虫に対する防虫効果・忌避効果は期待できません。
例として、呼吸で発生する二酸化炭素や温度やニオイに反応する蚊や、鋭い嗅覚で飲食物や油のニオイに集まるゴキブリなど紫外線への走行性が低い虫の場合は、LED照明による虫よけ効果は得られにくいため、別の方法で対策する必要があります。
また、赤・緑・青色の蛍光体を光らせる紫色LEDや近紫外LEDなど、一部のLEDライトは紫外線を発生させるので注意が必要です。
今回は、窓から入ってくる小さい虫の対策方法についてのご紹介でした。
窓から小さい虫を侵入させないための対策方法としておすすめなのは、虫を物理的にブロックすることができる網戸の張り替えです。
網戸の網はメッシュの数値が高いほど目が細かく、特に24メッシュ以上のネットは網目の大きさが1mm以下になりますので、蚊や蛾はもちろん極小サイズのコバエなどの侵入も許しません。
また、害虫が忌避する成分が網に練りこまれている網戸もおすすめで、網戸そのものの物理的な効果と薬剤のダブルの効果があるため、より窓から虫が入りにくい環境を作ることができるでしょう。
現在お使いの網戸を害虫の侵入を防止させる効果のある網戸に張り替えるには、専門業者へ依頼するか、DIYによってご自身で張り替えることもできます。
ただし、DIYによる網戸の張り替えは労力や時間がかかりコストパフォーマンスが悪い、失敗したり家の設備を破損させてしまったりする恐れがある、怪我のリスクがあることなどから、作業に慣れているプロに任せるのが無難といえるでしょう。
業者に依頼する際は、複数個所の網戸をまとめて張り替えることで出張費や人件費を抑えることができるため、長い目で見ると1枚ずつ小分けに依頼するよりも料金を安く済ませることができます。
網戸の張り替え以外で窓から小さい虫を侵入させないようにするには、サッシに隙間があれば防ぐ、破れている網戸を補修するなどの方法が、物理的に虫の侵入を防ぐことができるためおすすめです。
また、市販されている網戸用の虫よけスプレーや吊り下げタイプの虫よけ剤を使用したり、天然・自然素材にこだわるのであれば虫が嫌うハッカ油やアロマオイルを使って忌避剤を自作したりするなどの方法があります。
紫外線に反応して集まるタイプの虫を対策するのであれば、家の中の照明を蛍光灯からLEDライトに取り替えたり、夜間にカーテンを隙間なく閉めたり、カーテンを遮光性の高いものに買い替える方法が効果的です。
網戸の張り替えをお考えでしたら、ぜひガラス屋ミーアにおまかせください。
下請け業者を使わず完全自社施工、現地見積もりは0円ですので、低価格にて虫対策ができる網戸の張り替えをご案内しております。
年中無休で営業しているため、出張作業は最短で即日中の対応が可能です。
数多くの網戸を取り揃えておりますので、どの網戸が良いか分からない場合はお気軽にご相談ください。
ご要望やご予算に合わせた網戸の張り替えプランをご提案させていただきます。
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