窓ガラス交換の費用・相場の目安、ガラスの種類や安く交換する方法など

窓ガラスの交換費用について

窓ガラス交換にかかる費用の要因

窓ガラスが割れてしまった・ヒビが入ってしまった時、気になるのは交換にかかる費用ではないでしょうか。

一般的な透明ガラスであるフロートガラスが取り付けてある窓であれば、1枚あたりの交換費用は15,000~30,000円ほどが大体の相場となります。

しかし、ガラスは種類やサイズによって料金が大きく異なり、さらに窓の位置や必要な部品、サッシの種類や作業の内容ほか様々な要因が料金の変動に関係します。

そのため、ガラス交換業者がホームページなどに掲載している料金はあくまで概算であり、電話やメールによる見積もりは出せてもおおよその金額となります。

正確な料金を判断するためには、現場にお伺いして調査を行う必要があるのです。

ガラス交換にかかる費用の内訳は、大きく分けると4つの項目に分けられます。

以下で詳しく見ていきましょう。

窓ガラス交換の費用要因①ガラスの本体代金

窓ガラス交換の費用内訳の中でも、最も大きな変動要因となるのがガラスの種類と大きさです。

ガラス自体の値段は、基本的にサイズが大きい・厚みがあるほど上がります。

一般的なガラスの種類は透明ガラス、網入りガラス、型板ガラスなどで、多くの窓に使われているため流通量が多く、料金は安価な部類と言えるでしょう。

特殊な構造のガラスや加工処理が施されたガラスは機能性ガラスと呼ばれ、断熱や紫外線カットなど暮らしを豊かにする様々な効果を持つ反面、1枚あたりの費用は一般的なガラスに比べると高くなります。

機能性ガラスは普及が広がってきており、複層ガラスが一般化しつつあるほか、防犯ガラスや防音ガラスなどの種類がございます。

また、交換するガラスが1枚ではなく2枚以上ある場合は、枚数分の料金がかかります。

窓ガラス交換の費用要因②基本料金・工事費用

基本料金には、出張費やガラスの運搬費、部品代などが含まれています。

交換するガラスの枚数が多い場合は運搬費や取り付け費が上がりますが、セット割り引きなどで値引きされることもありますので、複数個所の窓ガラスを修理交換する場合はまとめて依頼したほうがお得になりやすいです。

工事費用はガラスの大きさや重さに大きく関係しており、サイズが大きく重たいガラスほど費用が高くなります。

そのほか、窓ガラスの設置やシーリング、調整作業なども含まれております。

窓ガラス交換の費用要因③割れたガラスの処分費

処分費は割れ落ちたガラスの破片や、サッシ枠に残っているガラスを回収し、廃材として処理に出すための費用です。

ガラスの処理費が無料と書かれている施工業者は、基本費用に廃棄費用が含まれていることもあります。

また、まれにですが処理費についてホームページやチラシ等に掲載されておらず、工事が終わった後に別途費用を請求されるというケースもあるようです。

古いガラスの処分費用は業者によって扱いが異なるため、依頼時や見積もりの際にあらかじめ確認されることをおすすめいたします。

窓ガラス交換の費用要因④その他の諸経費

その他かかる諸経費は、ガラスの種類や現場状況などによって発生する可能性のある料金です。

例として、エレベーターがないマンションでガラスを上層階まで運ぶために階段を使用しなければならない状況では、追加運搬費が発生いたします。

高所作業のためクレーン車によるガラスの運搬が必要な場合や、作業用の足場を組む必要がある現場など、特殊作業を行う場合も同様です。

また、予定外の問題が発生した場合や特別なオプションを追加したい場合は、それにともなう追加工事費用が発生することがあります。

そのほか、サッシの変形や歪みによって隙間ができている、戸車やストッパーといったパーツが破損しているなどの場合は、ガラス交換と同時に修理作業やパーツの取り換えなどの作業が発生する可能性があります。

諸経費もガラスの処分費のようにガラス屋のよって扱いがまちまちで、出張見積もりや窓の採寸等で発生することもあるようです。

こちらも問い合わせの際などに、内容を確認しておくことをおすすめいたします。

窓ガラスの種類別 交換にかかる平均費用

窓ガラス交換にかかる費用の目安

窓ガラスを交換するためにかかる費用は、ガラスの種類やサイズや厚さ、設置環境によって異なるため、一概には言えません。

ですが、どのくらいの費用がかかるのかを把握しておくことで、予算の計画やガラスの施工業者を選定する際に役立ちます。

以下で、一般的な窓ガラスの種類別にかかる平均費用について、ガラスの特徴とともに詳しく見ていきましょう。

透明ガラス

透明ガラスの交換にかかる費用の参考価格は、幅600mm×高さ1,000mmの厚さ3mmの場合、約10,000~20,000円程度となります。

また、幅1,200mm×高さ1,500mmの厚さ5mm透明ガラスを交換する場合の費用は、約20,000~30,000円ほどがおおよその価格です。

透明ガラスは最もスタンダードかつ人気のあるガラスで、普通板ガラスやフロートガラスなどとも呼ばれています。

透明度が高いためお部屋に開放感を持たせることができる、採光性に優れている、普及率が高いため金額が安いなどのメリットがあります。

扱いやすく切断するのに特殊な技術は不要であり、ガラス屋であれば基本的に常時在庫を置いているため、透明ガラスの窓が割れてしまったりヒビが入ってしまったりした時の修理交換に素早い対応ができる種類です。

よく見ると、うっすらと青や緑がかった色味をしていますが、これはガラスに含まれている酸化鉄などの不純物による影響です。

透明ガラスはすべてのガラスの基本となっており、複層ガラスや合わせガラスなどの部材に使われるほか、熱処理や加工が加えられることで網入りガラスや強化ガラスなどの機能性ガラスが製造されています。

表面がつるつるした形状のため、ガラスフィルムの貼り付けにも適しています。

ガラス用フィルムは窓ガラスに貼るだけで様々な機能・効果を持たせることができ、フィルムの種類は飛散防止や紫外線カット、遮熱や目隠し、防犯やデザインなど多種多様となっています。

機能性ガラスよりも効果は低いものの、低価格かつ簡単に導入することができます。

透明ガラスのデメリットとしては、強度が低く防犯には不向きである、耐熱温度が低く防火設備が必要な開口部への設置ができない、熱の伝導率が高いため結露ができやすいなどが挙げられます。

型板ガラス

型板ガラスの窓交換にかかる費用の参考価格は、幅900mm×高さ1,800mm 、厚さ4mmを想定した場合で約20,000円~35,000円です。

型板ガラスは、製造時に2つのロールの間を通してガラスの片側にパターン模様を転写することで、表面が凹凸となるロールアウト製法によって作られています。

梨地と霞(かすみ)の2種類があって、梨地は薄型で厚さは2mmのみ、でこぼこ模様が細かく室内の間仕切りや家具用として使用されることが多いです。

霞は厚さが4mmと6mmがあり、でこぼこ模様が大きく、掃き出し窓や腰高窓といった窓のほか浴室扉や玄関扉などでも採用されています。

最大のメリットは人の視線を遮ることができるためプライバシーを守れるという点で、凹凸模様があることによって光が乱反射するため、型板ガラスを通して向こう側を見るとぼやけた感じになります。

日光を十分に取り入れつつ目隠しとしての効果もあるため、建物の窓やドアといった開口部への採用率が高く、一般的に凹凸面は室内側にセットされることが多いです。

凹凸模様があることによって水滴や汚れが目立ちにくい、目隠し効果のあるガラスの中では掃除がしやすいほか、流通量が多くカットも簡単、ガラス交換業者は基本的に常備している商品のため割れ替えも素早く安価で対応できるなどのメリットもあります。

デメリットは、簡単に割ることができるため防犯に不向きである、視界が制御されるため透明ガラスと比較すると開放感がなくお部屋に閉塞感がでる、レトロな印象のためお部屋のイメージやインテリアによっては合わないケースがあるという点です。

すりガラス

すりガラスの交換にかかる費用の相場は、幅900mm×高さ1,800mmの場合で約18,000円~32,000円程度となります。

すりガラスは別名でくもりガラスやつや消しガラスなどとも呼ばれていて、不透明で目隠し効果のあるガラスのことを指します。

透明ガラスの片面に金属ブラシや研磨剤などを使って微細な傷をつけるサンドブラスト加工と呼ばれる手法を用いて製造されており、加工面の手触りはザラザラとしています。

乳白色で外からの視界をさえぎる効果が高く、オフィスなどのパーテーションに使われるほか、ガラスの一部にサンドブラスト加工を施すことで模様を描いたりグラデーションにしたりすることができるため、インテリアとしても人気があります。

すりガラスにつけられている凹凸の傷は非常に細かく、水に塗れると乱反射が抑えられて透明に見える、傷にホコリや手垢などの汚れが入り込みやすく掃除もしづらい、強度が低いため安全性が低く防犯にも向かないなどのデメリットに注意が必要です。

網入りガラス

網入りガラスの交換では、幅900mm×高さ1800mmの想定で、費用相場が約22,000~35,000円ほどとなります。

網入りガラスは金属製のワイヤーを封入したもので、主に建築物の開口部に防火設備として設置されています。

ガラスが割れたときに破片がワイヤーに引っ掛かることで落下を防止する効果があり、火災が起きた時に炎の燃え広がりを防ぐことができるのです。

種類は大まかに分けると2種類で、磨(みがき)はガラスが透明で視界がクリアなタイプ、霞(かすみ)はガラスの片面に凹凸加工が施された目隠しタイプとなります。

ガラスの中に封入されているワイヤーは配置方法が3種類あり、ヒシワイヤはワイヤーが斜めに交差しており菱形模様、クロスワイヤはワイヤー配置が縦横で格子模様、プロテックスはワイヤーの配置が縦のみのストライプ模様となっています。

この中で防火設備として使用することができるのは、ヒシワイヤまたはクロスワイヤタイプの網入りガラスです。

プロテックスは防火設備としては認められていませんが、ワイヤーが入っていないフロートガラスよりも破片の飛散リスクが少ない性質であることと、火災時に煙の広がりを妨げる目的から、大型施設やビルの廊下などで防煙垂れ壁として利用されています。

網入りガラスのメリットは防火地域や準防火地域において防火設備として利用できること、ガラスが割れた時に破片が飛散しにくく怪我のリスクが下がること、防火設備として使用できるガラスの中では安価であること、ガラス交換業者が在庫を常備し加工も簡単なため割れた時の修理交換対応が早いことなどが挙げられます。

デメリットは通常のガラスよりも防犯に不向きで、自然破損のリスクも高いという点です。

一般的に網入りガラスに使用されるガラスはフロートガラスまたは型板ガラスと同程度の強度しかないため、簡単に割ることができます。

金属製のワイヤーは見た目から防犯性能があると思われがちですが、ワイヤーはハサミやニッパーなどの道具で簡単に切断することができ、さらに犯罪者がガラスを攻撃したときの破壊音を吸収してしまうことから、防犯には逆効果なのです。

また、ワイヤーが黒く熱を吸収しやすいためガラスが熱割れを起こしやすくなる、ガラスが劣化すると切断面部分のワイヤーが錆びや腐食によって膨張することで錆割れが発生してしまうなど、網のないガラスに比べると自然破損を起こすリスクが高い構造をしているという点にも注意が必要と言えます。

防犯ガラス・防災ガラス

防災合わせガラスの構造

防犯ガラスの交換にかかる費用は、幅900mm×高さ1800mm の場合で約45,000~70,000円が大体の相場となります。

防犯ガラスは「ガラス・特殊中間膜・ガラス」の3層構造をしており、2枚のガラスの間に特殊な中間膜を挟んで加熱・圧着加工を施した機能性ガラスの一種です。

中間膜にはPVC(ポリビニルブチラール)と呼ばれる樹脂膜、またはポリカーボネート板が用いられており、窓ガラスが衝撃を受けて割れた際に、破片が中間膜に貼りついて落下せず、破片の飛散や穴が開くことを防止する効果があります。

中間膜の厚さはmil(ミル)という単位で表され、一般的には30mil(0.76mm)、60mil(1.52mm)、90mil(2.28mm)の3種類です。

厚みがあるほど強度が高くなり防犯性能や安全性能も上がりますが、そのぶん値段も高くなります。

防犯と防災に対して効果的とされるのは中間膜の厚さが60mil以上の「防災安全合わせガラス」で、メーカーとシリーズではAGC(旧・旭硝子)のセキュレ レベルⅡ、日本板ガラスのセキュオ60、セントラル硝子のラミレックスBG60などが該当します。

また、中間膜の紫外線カット率は99.9%以上というメリットもあります。

注意すべきポイントとしては、ガラスを2枚使って構成されているため1枚ガラスより重量がある、料金が高いという事です。

そのほか、合わせガラスは強度が高いため現場でのカットが難しく受注生産になるため納期に時間がかかる、災害時にガラスの破片による怪我のリスクは低いが家の中からガラスを破って脱出するのが困難になるなどもデメリットとなります。

強化ガラス

強化ガラスの交換費用は、幅900mm×高さ1,800mmの厚さ8mmを想定した場合、約45,000~58,000円がおおまかな相場となります。

大まかな目安ですが、同じサイズで2mm厚さが増すごとに10,000~20,000円ほど料金が上がります。

強化ガラスは、通常のガラスに熱加工を施すことで、加工前のガラスと比較して3.5~5倍以上の強度を持った機能性ガラスのことです。

風冷強化法を用いた加工が一般的で、ガラスをガラス強化専門の強化炉に入れて加熱処理を施したあとに、空気を吹き付けて表面を冷却処理することで製造されています。

別名として、耐熱強化ガラス・風冷強化ガラス・熱強化ガラス・安全ガラスなどとも呼ばれています。

通常のガラスよりも強度が高く割れにくいですが、ハンマーなどを使った一点集中の強い衝撃を受けたり、小さな傷が蓄積するなど劣化したりすることが原因で割れる可能性はあります。

ですが、もし割れてしまった時には破片が小さな粒状となって砕け落ちるため、破片が刃物のようになる熱処理なしのガラスに比べると安全性が高いです。

また、割れる時は全破損となり大きな穴があくか、ガラス部分がすべて割れ落ちます。

強化ガラスは性質上、加工後はカットができず、窓の大きさに合わせてガラスを切り出した後に熱加工・冷却処理を行いますので、基本的には受注生産となります。

割れ替え対応には時間がかかるため防犯には不向きで、一般家庭の窓ガラスよりも、安全性を求められる店舗のショーウインドウやショーケース、ガラステーブルやコレクションケースなどに用いられることが多いです。

複層ガラス

複層ガラスの構造

複層ガラスが使われている窓の交換費用は、サイズが幅900mm×高さ1,800mm、透明ガラス3mm・中空層6mm・透明ガラス3mmの場合で約36,000~50,000円がおおよその相場です。

複層ガラスは「ガラス・中空層・ガラス」の3層構造で、2枚のガラスの間に中空層と呼ばれる空間がある機能性ガラスの一種です。

中空層にはアルゴンガスや乾燥空気などが封入されており、空気層があることによって熱伝導と対流が発生しにくいため、室内と室外で熱が移動することを防止できます。

1枚ガラスの窓よりも断熱性や遮熱性が高く、お部屋の温度が外気温の影響を受けにくい性質を持っていますので、冷房や暖房といった空調設備が効率的に稼働することで光熱費の節約効果があるだけでなく、エネルギー消費量の低減によるエコ効果・低炭素化にも一役買うことができます。

また、結露の防止効果があること、住宅の断熱化を対象とした補助金制度の対象となっているため交換費用や導入費用がお得になるなどのメリットもあります。

デメリットは受注生産のため破損時の修理交換に時間がかかる、1枚ガラスの窓より重たい、断熱サッシと組み合わせないと効果が十分得られない可能性があるなどがあります。

ちなみに、複層ガラスはペアガラスという名称が一般化していますが、実はペアガラスというのは「AGC(旧・旭硝子)が製造販売を行う複層ガラスの登録商標」であり、厳密には「AGCの複層ガラスの商品名=ペアガラス」なのです。

そのほかのメーカーでは、日本板ガラスの複層ガラスはペアマルチ、セントラル硝子の複層ガラスはペアレックスという商品名となっています。

Low-E複層ガラス(エコガラス)

エコガラスのマーク

Low-E複層ガラス(エコガラス)の交換費用は、幅900mm×高さ1,800mmで1枚あたりの交換費用が約42,000~53,000円ほどとなります。

エコガラスとは、Low-E金属膜がコーティングされている複層ガラスのことです。

Low-Eは低放射を意味しており、酸化スズや銀といった低放射性能を持つ金属と、保護金属を重ねて複層ガラスにコーティングすることで、熱の移動方法である「放射」を抑制する働きを持たせています。

金属膜は空気層に面するガラスの片方にのみコーティングされるのですが、室内側と室外側どちらに塗布されているかによって用途・効果が変わります。

遮熱タイプのLow-E複層ガラスとは?

Low-E金属膜が複層ガラスの室外側にコーティングされている場合は、「遮熱タイプ」となります。

日射を反射する効果が高く、外からの熱をブロックする効果があります。

温度が上がりやすくクーラーが効きにくいお部屋であったり、西日など日差しが強くジリジリとした暑さが気になるお部屋などへの設置がおすすめです。

断熱タイプのLow-E複層ガラスとは?

中空層の、室内側のガラスにLow-E金属膜がコーティングされている場合は、「断熱タイプ」です。

日射取得型とも呼ばれており、太陽の熱を適度に取り入れる効果や、温めた室内の空気の熱が外に逃がさない効果があります。

断熱タイプのエコガラスは寒冷地の住宅のほか、本州でも北向きのお部屋の窓や日が当たらず冷えやすいお部屋の窓などでの使用に向いています。

真空ガラス

真空ガラスの構造

真空ガラスの交換費用の相場は、サイズが幅900mm×高さ1,800mmの場合で1枚あたり約135,000~155,000円がおおよその相場となります。

真空ガラスは、中空層が真空状態になっている複層ガラスのことを指します。

Low-E金属膜もコーティングされており、エコガラスの一種とも言えるでしょう。

通常の複層ガラスは中空層が6~12mmですが、真空ガラスの中空層はわずか0.2mmしかありません。

3mm厚のフロートガラス2枚の真空ガラスは全体の厚さが6.2mmと非常に薄く、一般的なアルミサッシにも取り付けることが可能となっています。

熱が伝わる方法は伝導・対流・放射の3つあり、真空ガラスは中空層があることで伝導を、Low-E金属膜のコーティングによって放射を、中空層が真空であることによって対流の発生を防ぐことができるのです。

また、結露の発生防止、防音・遮音効果、紫外線カット効果などのメリットもあります。

デメリットはハイグレード品なので費用が高い、1枚ガラスの窓よりも重量がある、受注生産で納期が発生するため割れたりヒビが入ったりした際に対応が遅くなるなどが挙げられます。

防音ガラス

防音ガラスは幅900mm×高さ1,800mmの場合、交換費用のおおまかな目安は1枚あたり65,000~150,000円となります。

防音ガラスは大きく分けると合わせガラスタイプと複層ガラスタイプの2種類があり、どの防音ガラスを交換するかによって費用が大きく変わります。

防音合わせガラスは、2枚のガラスの間に防音性がある特殊中間膜が挟まれており、音の振動を熱に置き換えることで音の波を抑え、騒音が窓を通り抜けることを防止します。

中間膜は音域全体にわたって遮音性を発揮するため、低音域から高音域まで幅広くブロックすることができます。

防音複層ガラスは、ガラス2枚の厚さをそれぞれ変えることで低音域共鳴透過現象の発生を抑えるタイプ、防音合わせガラスを使った3枚構成タイプ、音を吸収するレゾネーターが搭載されているハイグレードタイプなど複数の種類がございます。

二重サッシ(内窓・二重窓)

窓を二重サッシにする場合、費用相場は幅1,690mm×高さ2,030mmの掃き出し窓サイズで約80,000~160,000円が大体の相場となります。

二重サッシに使用するガラスは通常のフロートガラスのほかに合わせガラスや複層ガラスなども選択可能で、サッシ部分の素材も複数あることから、値段に大きな幅があります。

二重サッシが設置されており、窓ガラス部分だけ交換する場合はガラスの修理費用のみが発生します。

二重サッシ(内窓・二重窓)は窓の断熱リフォームの中でも人気の手法で、1枚ガラスの窓の内側にサッシ枠ごと新たな窓を設置します。

窓の断熱にはサッシの素材も深く関係しており、熱伝導率が高く住宅が冷える大きな原因の1つであるアルミサッシを、熱が伝導しにくい樹脂サッシや木製サッシでカバーすることで、窓周辺の断熱性・気密性を大幅に向上させることができます。

そのため冷暖房費の節約効果、CO2排出量低減による省エネ効果、防音や防犯のほか、サッシごと取り換える工事より費用が安い、工事が短時間で終わるなどのメリットがあります。

一方、窓ガラスが2つになることで掃除する場所が増える、換気の際に鍵と窓を2回開ける必要がある、二重サッシの幅だけお部屋の空間を圧迫するなどのデメリットもございます。

窓ガラスの交換にかかる費用の削減方法

窓ガラス交換にかかる費用の目安

窓ガラス交換費用を節約する方法についてのご紹介です。

業者の選定、補助金制度や火災保険の利用について、工事を業者に依頼する際のコツなどの方法のほか、DIY作業についても解説しています。

複数の業者で見積もりをとる

窓ガラス交換にあたって、適正な価格を知るためには見積もりの比較が不可欠となります。

ガラス仕入れ価格や販売価格、作業料金や出張費など、費用の要因は様々であり、同じ窓を交換するといっても業者によって料金が異なるのです。

そのため、相見積もりによって料金を比較することは重要であると言えるでしょう。

ただし、料金だけで選定すると後悔に繋がる可能性があります。

良い業者を見つけるためには、以下のポイントもチェックすることをおすすめいたします。

見積書の内容・詳細はしっかり確認しよう

冒頭でも触れていますが、見積もりに含まれる費用要因は、「ガラスの本体代金・作業費・古いガラスの処分費・諸経費」の4つが基本となります。

業者によって出張費や部品代などが別に記載されてる場合や、諸経費に含まれている場合もあるため、不明な点は確認をとりましょう。

追加料金が発生しないか確認する

見積もり内容のほかに、追加で料金が発生しないかの確認も必要です。

少数ですが、業者のなかには作業を開始したあとに作業費が発生すると説明してくるという手口を使う者もいるようで、弊社に再依頼があることもございます。

最初に提示された見積もり料金が、実際に支払う金額となるかどうかを確認しておきましょう。

保証内容・アフターサポートの内容をチェック

万が一、交換した窓ガラスや作業内容に不備・トラブルがあったとき、保証やアフターサポートが活用できるか確認しておくことも重要なチェックポイントです。

もし保証やアフターサポートが無い場合は実費になる可能性があります。

費用を増やさないためにも、保証の有無をホームページに記載されている内容を確認するか、ガラス屋に直接確認をとるようにしましょう。

信頼できる業者を選定する

ただ料金が安いということを理由に業者を選ぶと、後悔する可能性があります。

雑な工事によって不具合が出た場合、再工事が必要となり余計な費用がかかる恐れがあるからです。

ガラスの種類や工事内容、見積もり内容や保証についての疑問点や不明点があれば質問してみてください。

明確かつ納得できる回答があるか、良いところだけではなく悪いところまで詳しく説明してくれるかなどを判断材料に、ご自身が信頼できると思った業者に依頼することをおすすめいたします。

工事はできるだけまとめて依頼する

業者に依頼して工事を行う場合、通常は1回ごとに出張費が発生します。

そのため、複数個所で窓ガラスの交換が必要な場合は、その都度依頼するよりもまとめて依頼することで費用を節約できます。

複数個所で工事を行う場合はセット割りなどの値引きが入ることもあります。

また、窓ガラスだけでなくクレセント錠が不具合を起こしている、壊れた戸車の修理が必要、破れて穴が開いた網戸の張り替えなども同時に依頼することで、出張費を節約できるだけでなく割り引き対象となる場合がございます。

補助金制度・助成金制度を利用する

省エネルギー住宅の導入・既存住宅の断熱リフォームは国や自治体が推奨しており、補助金・助成金制度が用意されています。

窓ガラスやサッシの断熱化も対象となっており、複層ガラス・エコガラス・真空ガラスの交換工事や、二重サッシ(内窓・二重窓)の取り付け工事などで補助金が利用できる可能性があります。

補助金・助成金は複数あり、対象要件や募集期間はそれぞれ異なります。

詳細はキャンペーンの専用ホームページでご確認いただくか、弊社にご相談ください。

以下で代表的なキャンペーンをご紹介します。

先進的窓リノベ事業

こどもエコすまい支援事業

既存住宅における断熱リフォーム支援事業

長期優良化リフォーム推進事業

火災保険が適用できるか確認する

窓ガラスやドアのガラスが割れた場合、加入されている火災保険の補償範囲によっては保険金がおりる可能性がございます。

保険会社や補償範囲にもよりますが、ガラスの破損原因が、台風や竜巻といった自然災害によるものである、意図しない事故によるものである、泥棒や空き巣被害によるものであるといったケースでは、火災保険が適用された事例となります。

ガラスの破損原因が経年劣化や故意によるものであった場合や、原因がわからない場合は適用されないケースがほとんどです。

また、修理交換にかかる費用が免責金額以下となった場合は対象外となります。

加入されている火災保険のプランや物件の種類、事故内容によって補償範囲が異なりますので、判断できない場合はパンフレットやホームページで確認するか、保険会社に問い合わせて確認してみましょう。

賃貸住宅で熱割れや錆割れによって窓ガラスが割れたら、修理交換は貸主負担となる

網入りガラスで起きやすい熱割れや錆割れといった自然破損現象によって窓ガラスが割れてしまった場合、原則として修繕費は貸主が負担することになります。

ただし、故意にガラスを割った場合や、一般的な使用範囲を超えるような使い方をして窓ガラスが破損した場合は、借主負担となることもあります。

小さな錆割れを放置した結果割れ広がりがひどくなった、自分でテープなどを使って補修しようとして破損個所が広がった等の場合も修理責任が借主となるケースがあるため、窓ガラスに熱割れや錆割れを発見したら、触らずにまずは管理会社やオーナーに連絡することをおすすめいたします。

窓ガラスの交換を自分でやると、費用を節約できる?

窓ガラスの交換は、業者を使わず個人でも行うことができます。

ガラス交換の手順は、ガラスをサッシにはめ込んで窓枠に取り付けるだけとなります。

ガラスの隙間を埋めて固定するグレージングチャンネルやビートといった部品やシリコン、ドライバーなどの部材はホームセンターなどで簡単に手に入れることができ、ガラス本体もインターネット注文や店舗のあるガラス屋から購入することができます。

業者を使わないことで作業費や出張費などがかからないため、費用は安く済むでしょう。

ただし、割れたガラスの修理や機能性ガラスへの交換の際に、費用を抑えたいからと自分で工事することはおすすめできません。

窓ガラスは見た目以上に重量があり、慣れていないと切断面で怪我をする可能性が高く、大変危険なのです。

また、大型のガラスはガラスを運ぶための吸盤が必要ですが、慣れていないと扱いは難しく、ガラス運搬以外に使い道もありません。

怪我のリスクはもちろん、運搬中にガラスを落として割れてしまった、取り付け時に落下させて床や家具を傷つけたなど多くの危険を伴い、場合によっては治療費が発生したり、購入したガラスの買い直しが必要になったりするなど出費が増える可能性もあるのです。

そのため、窓ガラス交換は個人では行わず、実務経験を積んだ業者に依頼されることをおすすめいたします。

窓ガラス交換の費用についてのまとめ

今回は、窓ガラスの交換にかかる費用についてのご紹介でした。

窓ガラス交換費用の内訳は、ガラスの本体価格・作業費・処分費・諸経費の4点が基本となります。

費用はガラスの種類やサイズや厚さ、窓の枚数、現場の状況などによって大きく変わるため一概には言えず、詳細な費用をお出しするには現地見積もりが必須です。

特に合わせガラスや強化ガラスや真空ガラスやエコガラスや防音ガラスを含む複層ガラスは多くのシリーズが展開されていますので金額が大きく異なります。

窓ガラスの交換費用を削減する方法は、複数業者で相見積もりをとって比較すること、複数個所の窓で工事が必要ならまとめて依頼すること、省エネ・断熱リフォームを対象とした補助金や助成金の対象に該当する場合は利用する、火災保険の補償範囲内であれば保険金を利用するなどが挙げられます。

窓ガラスが割れた・網入りガラスにヒビが入ったなどで修理が必要、フロートガラスをエコガラスや真空ガラスに交換したい、二重サッシを設置してほしいなど、ガラスの修理交換工事が必要であれば、ガラス専門業者のガラス屋ミーアにおまかせください。

弊社は中間マージンなしの完全自社施工、工事はすべてベテランスタッフが担当いたします。

基本のガラスであれば最短で当日中の出張工事に対応しておりますので、緊急のガラストラブルにも対応可能となっております。

受付は年中無休、各種ガラスを格安価格で修理交換いたします。

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