紫外線の対策なら窓から!UVカットができる窓ガラスとは

窓の紫外線対策

窓ガラスから侵入する「紫外線・UV」に要注意!

窓の紫外線対策は十分でしょうか?

家の中にいても、紫外線は窓を通して侵入します。

健康のために多少の日光浴は必要ですが、近年では紫外線による人体への有害性が明らかになってきていることから、様々な紫外線対策やケア方法が提唱されています。

お出かけの際に日焼け止めや日傘やサングラスなどで紫外線の対策をするように、窓に紫外線を通しにくいガラスを設置することで、家の中にいても日焼け防止や肌ケア、病気の予防をすることができるのです。

紫外線の種類と人体への影響について

太陽から発せられる太陽光線は可視光線、赤外線、紫外線の3つがあり、この中で光老化に最も影響するのが紫外線です。

紫外線は波長によって3つの種類に分類され、それぞれ異なる性質・特徴を持っています。

波長は長いほど皮膚の奥深くに入り込み、短いほど人体への影響が強くなります。

このように紫外線は種類によって私たちの健康に与える影響も違うため、それぞれ対策方法や扱いが異なるのです。

以下で3種類の紫外線について、種類と特徴をご説明します。

UV-Aとは?

紫外線によるリスク

UV-A(長波長紫外線)は年間を通して存在する紫外線で、波長は320~400ナノメートル。

地球の表面まで届く99%の紫外線がUV-Aで、季節変動や太陽の位置に関係なく年間を通して地表に到達しています。

「生活紫外線」とも呼ばれており、日常的に対策する必要であると言えるでしょう。

急激な炎症、つまり日焼けを引き起こすことはありませんが、皮膚に照射されると真皮層まで達する性質を持っています。

長期的に浴びることでダメージが蓄積され、シミや皺やたるみなど肌の老化を早めたり、皮膚がんの原因となったりする可能性があります。

UV-Aは他の紫外線と比べてオゾン層を通り抜けやすく、窓ガラスも通過します。

そのため、窓の紫外線対策を行うのであれば、「UV-Aをどれだけ室内に侵入させなくするか」が重要となるのです。

UV-Bとは?

UV-B(中波長紫外線)は太陽の高さによって地表へ届く量が変化する紫外線で、夏季や昼間に強くなる傾向があります。

波長は280~320ナノメートルで、皮膚の表面にダメージを与えます。

夏場などで日光を浴びすぎた時に赤くヒリヒリした痛み炎症を引き起こすのは、UV-Bが原因なのです。

有害性は高く、日焼けやそばかす、皮膚がんなどの原因にもなります。

ただし、UV-Bは窓ガラスに吸収される性質を持っており、窓を閉めていれば室内にはほとんど入りません。

UV-Bは体内でビタミンDを合成するために必要な種類であり、日光を浴びることで骨粗しょう症の予防や子どもの成長には欠かせないという一面を持っています。

骨の健康のためには15分~1時間程度のほどよい日光浴を行うことが良いとされていますので、意識して日光を浴びることをおすすめします。

UV-Cとは?

UV-C(短波長紫外線)は、殺菌ランプなどで使用されるタイプの紫外線で、波長は100~280ナノメートル。

オゾン層でほとんど吸収されるため地球上の表面に到達することはめったになく、人体への影響はほぼ意識しなくてもよいでしょう。

オゾンを生成し非加熱でウイルスやバクテリアなどに対して強い殺菌・抗菌・除菌効果を示しますので、多くの医療機関で除菌装置として使用されているほか、歯ブラシケースや食器洗い乾燥機や給湯器など家庭用の製品も数多く販売されています。

紫外線は、家具の傷みの原因にもなる

窓ガラス越しに家の中に侵入する紫外線は、家具にも強く影響します。

木材や布製品など紫外線に敏感な素材は特に影響を受けやすく、長く日光が当たることで時間とともに色褪せ(退色)を起こします。

また、テーブルや椅子などの木製家具は日が当たると温度の上昇や乾燥によって反り・ヒビ割れ・変色が起きることもあります。

特に紫外線の影響を受けやすいのは畳で、日焼けによる色褪せ・変色は修復は不可能なため色が気になる場合は交換しなければなりません。

人体に対する健康被害のリスクを低減させるだけでなく、大切なお住まいやインテリアを守るためにも、紫外線を窓から入らないようにしておくのは重要なことなのです。

窓から入った紫外線は、反射して拡散する!

紫外線は反射する性質を持っています。

家の中にいて、窓から離れた日の当たらない場所だったとしても、安心はできません。

ガラスを通って室内に入り込んだ紫外線の多くは壁や床などに当たることで吸収されますが、一部は反射して散乱します。

そのため、室内の紫外線対策を行うのであれば、できるだけ窓から紫外線が入ってこないようにするのが最も効果的かつ有効な手段なのです。

窓の紫外線対策・UVカットの方法とは

窓から入る紫外線対策とは

紫外線を窓から室内に通さないようにするには、既存の窓を紫外線カット機能があるものでカバーするか、窓ガラス自体を紫外線が通らないものに交換するかのどちらかを方法をとります。

以下で、窓から入ってくる紫外線を対策するための4つの方法の紹介と具体的な解説を行いますので、お住まいの状況に合わせて取り入れやすい手法を選んでみてください。

窓の紫外線対策①:紫外線カットタイプのガラスフィルムを窓に貼る

UVカットフィルム(シート)は窓ガラスに貼ることで、紫外線を室内に入りにくくする効果があります。

採光性や開放感を損なわない無色透明なフィルムだけでなく、目隠し効果のあるすりガラス調やデザイン性の高い柄付きタイプなどの商品もあります。

市販でも売られているので手に入りやすく、窓の紫外線を対策する方法の中では比較的低コスト。

フィルムは切り取ることができるので窓の大きさに合わせることもできます。

ただし、直射日光が当たる窓に貼ると熱割れを起こす可能性がある、経年劣化によって効果が下がったり色褪せを起こしたりするというデメリットに注意が必要です。

貼り方は表面のホコリを除去してから水または中性洗剤で作った水溶液をガラスに吹きかけてフィルムを貼るだけです。

コツを抑えると難しい作業ではないのですが、窓が大きかったり高い位置にあったりする場合は作業しづらく、種類によっては高度な技術が必要になるため、不安でしたらガラス屋へ依頼しましょう。

また、粘着剤を無理やりはがすとガラス自体を傷つけてしまうこともあるため、貼り付けてあるガラスフィルムをはがす場合も業者の利用がおすすめです。

窓の紫外線対策②:UVカット効果のあるカーテンを取り付ける

窓ガラスを透過する紫外線UV-Aは、布も通り抜けます。

日が当たる窓に薄手のカーテンを付けていた場合は約30%が室内に入り込むと言われており、対策としては不十分です。

UVカットタイプのカーテンなら種類にもよりますが、約80%から99%の紫外線をカットすることができます。

最近ではUVカット率99%のカーテンも数多く市場に出回っており、窓の紫外線対策の方法の中では比較的安価で採用できる手法になっています。

レースカーテンもあるためお部屋の明るさは保てますし、夜にできるだけ室内を暗くできる遮光カーテンとの組み合わせも人気です。

窓の紫外線対策③:窓ガラスをUVカット加工のガラスに交換する

既存の窓に単板ガラス(フロートガラス)が使われているなら、紫外線を通さないように加工された窓ガラスへの交換がおすすめです。

紫外線を通さない窓は合わせガラスやエコガラスがあり、既存の窓と取り換えるため工事が必要で初期費用が少々高くなります。

ですが、窓の紫外線防止効果だけでなく、防犯や電気代の節約ほか窓に多くの機能を持たせることができることや、国や自治体が用意している省エネ住宅リフォームの補助金制度の対象にもなっていることから年々ご依頼数が増加しています。

また、ガラスフィルムやシートは劣化が早く数年ごとの取り換えが必要ですが、Low-E複層ガラスや合わせガラスは約20年もの間UVカット効果を保ち続けるというメリットもあります。

窓の紫外線対策④:窓に内窓(二重窓)を取り付ける

こちらも窓ガラスの交換と同じで、窓自体に紫外線カット効果を持たせる方法です。

既存の窓にサッシごと新しい窓をもう1つ取り付ける手法で、断熱・遮熱・結露防止・防音などの効果が期待できます。

内窓(二重窓)は目的に合うよう様々なバリエーションがあるため、紫外線を通さないガラスが使われているものを選定すると良いでしょう。

ガラス自体の交換に比べて工事に日数がかからない、費用が安いなどのメリットがあり、人気が高い窓のリフォーム方法です。

窓の紫外線対策・UVカットは、窓の交換やリフォームがおすすめ

窓のリフォームで紫外線をカットする

上記でご紹介したように窓における紫外線の対策方法はいくつかありますが、最もおすすめなのは「窓のリフォーム」です。

人体に有害なUV-Aは雲を通り抜けますし、室内に入ると反射で奥まで届いてしまいますが、窓そのものに紫外線を通さない効果を持たせてしまえば、いつでも紫外線のことを気にせずに生活を送ることができます。

窓リフォームではエコガラス・合わせガラス・内窓(二重窓)のいずれかを用いますが、組み合わせによって窓から入る紫外線をほぼ全て防ぐこともできるようになります。

エコガラス

エコガラスの基準を満たすマーク

エコガラスとは、Low-E金属膜がコーティングされた複層ガラス(ペアガラス)のことです。

2枚のガラスの間にある中間層と金属膜が室内の温度変化を起こりにくくさせますので、冷暖房効率がアップしお部屋の温度を快適に保つ効果や空調設備にかかる光熱費を抑える効果が期待できます。

透明度が高く太陽の光はそのまま通すため、開放感や採光性は一般的なフロートガラスとほとんど変わりません。

紫外線のカット率については、YKKAPのエコガラスを例に挙げると遮熱タイプで74.3~77.1%、断熱タイプで51.5~77.1%となっています。

合わせガラスが使われているエコガラスの場合は、紫外線カット率が99%以上になります。

Low-E金属膜とは?

Low-E金属膜は低放射性を持っている金属をベースに保護金属を重ねた多層の膜で、フロートガラスにコーティングすることで、窓から差し込む日射熱をさえぎったり室内外の熱移動を抑えたりする効果があります。

コーティングは中間層に接しているガラスの内側か外側の片面だけに施されますが、どちらにLow-E金属膜があるかによって得られる効果が異なります。

中間層の室内側のガラスにコーティングされているエコガラスは「断熱タイプ」と呼ばれています。

太陽からの暖かな熱を適度に取り入れ室内の温度を外に逃がさない効果を持っているため、寒冷地などで採用されることが多い種類です。

コーティングが中間層の外側のガラスに施されている場合は「遮熱タイプ」で、外部から侵入する日射熱をブロックする性質を持っています。

夏のじりじりした暑さの対策にぴったりですので、日当たりが良すぎたり西日が強すぎたりするなど、室温が高くなってしまうお部屋の窓に使うと効果的です。

エコガラスのおすすめ商品

窓ガラスの大手メーカーは何種類ものエコガラスを販売しており、おすすめの製品はAGC(旧旭硝子)のサンバランスシリーズ、セントラル硝子のペアレックスシリーズ、日本板硝子のスペーシアシリーズです。

各シリーズは断熱・遮熱性能をベースにいくつかのグレードがあり、ハイスペックな製品には防犯や防災、遮音や結露防止などの特性も備わっています。

窓の紫外線を99%以上カットできるエコガラスでは、サンバランスシェルターやサンバランスセキュリティー、ラミレックスBGペア、スペーシア静など合わせガラスを使った製品となります。

合わせガラス

UVカットのガラス

合わせガラスは、2枚のフロートガラスの間に特殊な中間膜を挟んで圧着・結合させたガラスのことです。

中間膜には紫外線を吸収する有機素材が入っており、有害なUV-Aを99.9%カットすることができます。

耐貫通性が高く、窓が割れても破片が飛散しにくく穴も開きにくい性質を持っており、本来は優れた防犯性・防災性から防犯ガラスや安全ガラスとして扱われていることがほとんどです。

おすすめの合わせガラス

おすすめの合わせガラスは、AGC(旧旭硝子)のラミセーフシリーズ、セントラル硝子のラミレックスシリーズ、日本板硝子のラミペーンシリーズです。

また、AGC(旧旭硝子)には「セキュレ」というシリーズがありますが、こちらはラミセーフシリーズにお見舞金制度がついたものです。

万が一ガラスを割られて盗難等の被害に遭った場合にお見舞金が支払われますので、窓に紫外線カットを付けるついでに防犯性能も持たせたい場合はセキュレシリーズがおすすめとなります。

内窓(二重窓)

内窓の効果には断熱・結露防止・防犯・防音がある

内窓(二重窓)の設置によって窓から入る紫外線を防ぐ場合は、内窓(二重窓)に使われているガラスの種類に注意が必要です。

紫外線を通さないLow-E金属膜がコーティングされた複層ガラス(ペアガラス)、または中間膜が挟まれた合わせガラスが使われている内窓(二重窓)であれば、約99%の紫外線を遮ることができます。

ノーマルタイプの内窓(二重窓)にはフロートガラスが使われていますが、通常のフロートガラスではUV-Aの侵入を防ぐことはできませんのでご注意ください。

内窓(二重窓) のおすすめ商品

YKKapのプラマードU、LIXIL(リクシル)のインプラス、三協立山アルミのプラメイクEⅡ、AGC(旧旭硝子)のインナーウインドまどまど等がおすすめです。

ご紹介した製品はどれも内窓(二重窓)に使うガラスをご自身で選ぶことができますので、窓のUV対策なら特殊フィルムが挟まれた合わせガラスをお選びください。

窓ガラスの種類と、紫外線カット率について

一般的によく窓に使われている5mm幅の単板ガラス(フロートガラス)のUVカット率は約34%と低く、多くの紫外線が室内に入り込みます。

複層ガラス(ペアガラス)のUVカット率は、コーティングなど加工が施されていない基本の複層ガラス(ペアガラス)が約40%で、Low-E金属膜が塗布されたエコガラスになると約80%となります。

ガラスの間にフィルムが挟まれている合わせガラスのUVカット率は約99%と非常に高く、窓ガラスから侵入する紫外線のほぼすべてをブロックしてくれます。

窓の紫外線カット効果だけを考えると、合わせガラスが良いかと思います。

電気代の節約や結露の防止などのことも考えるなら、合わせガラスが使われているハイスペックなエコガラスへの交換がおすすめです。

補助金を使ってお得に窓をリフォームしよう

政府は温室効果ガスの排出量低減を目標に、住宅の省エネ化を推奨しています。

国や県、各自治体は住宅の高断熱化を対象に様々な補助金・助成金制度を用意しており、窓を対象とした断熱工事・リフォームも対象となっています。

2023年現在は、住宅省エネ2023キャンペーン(こどもエコすまい支援事業、先進的窓リノベ事業)、住宅の断熱性向上のための先進的設備導入促進事業、既存住宅における断熱リフォーム支援事業などの補助金制度があり、最大で200万円ほどの補助金を受け取ることができるかもしれません。

制度によりますが新築の一軒家だけでなく、既存住宅のリフォーム、マンションなども対象となっています。

補助対象の要件や補助額は制度によって異なり、部材も省エネ基準をクリアしているものでないと使用できないなど複数条件はありますが、エコガラスの交換や内窓(二重窓)の取り付けを行うなら補助金・助成金を活用されることをおすすめします。

ガラスの交換ならガラス屋ミーアへ

紫外線による影響や対策方法などについてご紹介しました。

窓から入る紫外線は家具や畳だけでなく人体にもに悪い影響を及ぼします。

紫外線対策の為に窓ガラス交換や内窓の取り付けをお考えなら、年中無休・お見積もり無料のガラス屋ミーアまでお気軽にご依頼ください。

お問い合わせはコチラ
ガラス屋ミーアへのお問合せはこちら ページ上部へ